香君 上橋菜穂子 (著) 文藝春秋 (2022/3/24) 各1,870円

香君 上 西から来た少女
香君 下 遙かな道

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。

この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう。

時を同じくして、ひとりの少女が帝都にやってきた。

人並外れた嗅覚をもつ少女アイシャは、やがて、オアレ稲に秘められた謎と向き合っていくことになる。

『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』の著者による新たなる代表作の誕生です。

「上橋菜穂子先生は自然、政治、神話を織り交ぜたお話が多いですが、どれも緻密に練り上げられていて、ぱっと目に浮かぶようです。」

「読み始めると、すぐに上橋ワールドに引き込まれ、読み終わるまで抜け出せない。」

「当然、物語も面白いのだが、物語の裏側に上記のような穀物栽培の暗い部分が蕩々と流れているように感じるのだ。生物同士が微妙な関係性によって成り立っていることも巧みに描写されており嘆息するばかりだ。
農業や生物、穀物栽培と人類史について興味のある方は特に「ファンタジーなんか」と毛嫌いせず、是非読んでいただきたい。読めば分る。このファンタジーは、「本物」です。」


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