黒牢城 米澤穂信 (著) KADOKAWA (2021/6/2) 1,760円

史上初、四大ミステリランキング完全制覇! 第12回山田風太郎賞受賞!!

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。

織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。

動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。

事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。

『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。

【受賞歴】
『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編第1位
週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門第1位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇第1位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング第1位
第12回山田風太郎賞

「これまでもいい意味で読者の期待を裏切ってきた著者だが、今回も見事にやられました。安楽椅子探偵とその助手による謎解きという古典的なスタイルに則っているが、その二人が戦国武将でしかも敵同士という意表をつく設定。しかし、丁寧に時代考証がされ、その設定に相応しい豊富なボキャブラリーで語られる物語は単なるミステリーの域を越えて数奇な武将の人生を紡ぐ極上のエンターテイメントに昇華させている。筆者の新境地、本年一番の佳作といっても良いかもしれない。」

「やられた。。これはうまい。戦国の戦のど真ん中にミステリーを投げ込んできた着想がすごい。ましてや主人公の一人が荒木村重…謎が多いこの人物は、豪傑なのか?策略家なのか?ただ突然信長に謀反を起こした曲者なのか?どうしても松永久秀と同系統に見られがちな、情報の少ない人物を起用してくるとは。。著者はそんな人物をものの見事に描き切り、幽閉した黒田官兵衛とのやり取りも見事で、有岡城内の小さな事件と戦国の大乱の二つの流れを見事に自然と紡ぎ合わせていった。こんな歴史小説もありなんだ、と驚かせてくれた一冊。ミステリー小説作家の見事な歴史小説デビュー。面白かった!」

「歴史小説でありながら、内容としてはこれまで読んできた米澤穂信先生の作品と変わりなく謎解きがあり、どんでん返しもありでした!
昔NHKで見た大河ドラマを朧げに思い出しながらどんどんと読み進めることができました!」


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