LIFESPAN(ライフスパン)老いなき世界 デビッド・A・シンクレア (著), マシュー・D・ラプラント (著), 梶山 あゆみ (翻訳) 東洋経済新報社 (2020/9/16)

【人類が迎える衝撃の未来!】

人生100年時代とも言われるように、人類はかつてないほど長生きするようになった。

だが、より良く生きるようになったかといえば、そうとはいえない。

私たちは不自由な体を抱え、さまざまな病気に苦しめられながら晩年を過ごし、死んでいく。

だが、もし若く健康でいられる時期を長くできたらどうだろうか?

いくつになっても、若い体や心のままで生きることができて、刻々と過ぎる時間を気に病まずに、何度でも再挑戦できるとしたら、あなたの人生はどう変わるだろうか?

ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務め、長寿研究の第一人者である著者は、そのような世界がすぐそこまで迫っていることを示す。

本書で著者は、なぜ老化という現象が生物に備わったのかを、「老化の情報理論」で説明し、

なぜ、どのようにして老化を治療すべきなのかを、最先端の科学的知見をもとに鮮やかに提示してみせる。

私たちは寿命を延ばすとともに、元気でいられる期間を長くすることもできる。

老化遺伝子が存在しないように、老化は避けて通れないと定めた生物学の法則など存在しないのだ。

生活習慣を変えることで長寿遺伝子を働かせたり、長寿効果をもたらす薬を摂取することで老化を遅らせ、さらには山中伸弥教授が突き止めた老化のリセット・スイッチを利用して、若返ることさえも可能となるだろう。

では、健康寿命が延びた世界を、私たちはどう生きるべきなのだろうか?

著者によれば、寿命が延びても、人口は急激に増加しない。また、人口が増加しても、科学技術の発達によって、

人類は地球環境を破壊せずに、さらなる発展を目指すことができるという。

いつまでも若く健康で生きられれば、年齢という壁は消えてなくなる。

孫の孫にも会える時代となれば、私たちは次の世代により責任を感じることになる。

変えられない未来などない。

私たちは今、革命(レボリューション)の幕開けだけでなく、人類の新たな進化(エボリューション)の始まりを目撃しようとしているのだ。

■世界を代表する知識人が称賛!

「鋭い洞察に満ちた刺激的な書だ。広く深く読まれるべき傑作といえる」
――シッダールタ・ムカジー(科学者。ピュリッツァー賞受賞作家。『遺伝子――親密なる人類史』、『がん――4000年の歴史』著者)

「知的好奇心を掻き立ててやまない一冊。じつに興味深い洞察を提供してくれる」
――アンドリュー・スコット(ロンドン・ビジネススクールの経済学教授、『LIFE SHIFT(ライフシフト)――100年時代の人生戦略』著者)

「一見あやしい本に見えるかもしれない。しかし読めばすぐに、この本がいかに超硬派かがわかるだろう。本文は491ページ。さらに巻末には登場した科学者の紹介(日本人では今井眞一郎氏や山中伸弥氏の名前もある)、用語集、引用された論文の数々のリストが98ページもある。
だからと言って難解すぎることはなく、普段ビジネス書と小説ばかり読んでいて理系方面に疎い私だが、まるで壮大な科学の軌跡を辿る物語を読むかのように没頭できた。」

「この本を読もうか悩んでいる人は絶対読んでみてください。とおすすめできる1冊です。
たった1冊の書籍を読むことで長生きできる可能性が上がるとしたら、書籍代2,600円ぐらい安いものとは思いませんでしょうか。
今回この書籍を読んでわかりましたが、長寿というジャンルは先端の研究者と我々一般の人間との知識量の乖離が非常に大きいです。」

「非常に優れた傑作。健康寿命をどう科学的に伸ばすか、膨大なデータと論拠をもとに議論している。
著者はハーバードの老化生物学教授で、この分野では世界トップクラスの研究者である。ものすごく面白かったし勉強になった。


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