
結局人が、いちばん怖い。
人口約五十人、西日本のとある限界集落。
古い因習に支配されたその地域では、人を弄ぶという猿の神が祀られていた。
「その神には決して願ってはならない。願った者は神と“通じる”」
という言い伝えとともに。
女癖の悪い不動産営業、皐介の前に現れた、実の娘だという幼女。
同時に、皐介の親しい人たちが次々に不審死を遂げていく。
人が死ぬとき、話せないはずの幼女の口が開くこと、その瞳が金色に光ることに気が付いた時にはもう、その子は皐介にとってかけがえのない存在になっていた。
神の仕業か怨霊か、それとも……。
「化け物だろうと、俺の娘だ」
悪人×幼女のダークファミリードラマ
魚崎依知子(うおさき・いちこ)
鳥取県出身・在住。
2023年、『つまごい』で第8回カクヨムWeb小説コンテスト[ホラー部門]特別賞を受賞。『夫恋殺 つまごいごろし』と改題して角川書店より出版。ほかに、第3回小さな今井大賞優秀賞受賞作『お宅の幽霊、成仏させます! ―鳥取ハイブリッドADR事務所―』(今井出版)、第3回黒猫ミステリー賞受賞作『時計は二度凍らない』(産業編集センター)がある。
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