誰かがこの町で 佐野広実 (著) 講談社 (2022/1/27) 1,925円

「王様のブランチ」で大反響、大重版。

ゾクゾクが止まらない、読む前には戻れないミステリー。

高級住宅街の恐ろしい秘密。住民たちが隠し続けてきた驚愕の真実とは。

人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。

やがて誰も理由を知らない村八分が行われ、誰も指示していない犯罪が起きる。

外界から隔絶された町で、19年前に何が起きたのか。

いま日本中のあらゆる町で起きているかもしれない惨劇の根源を追うサスペンス!

江戸川乱歩賞受賞第一作。

変だと思っている者はあまりいないかもしれない。
「この町ではそういうものなのだから、従うのが当たり前だ」
と、周囲から言われ、そのうちになにも違和感を感じなくなる。
わたしにしても、特に生活に支障がないかぎり、なんとなくそうなっているのを認めているといってもよかった。
良子さんのようにあらためて口にすると角が立つからだ。
(本文より)

著者について
佐野 広実
1961年神奈川県生まれ。1999年、第6回松本清張賞を「島村匠」名義で受賞。第65回江戸川乱歩賞最終候補。「わたしが消える」で第66回江戸川乱歩賞受賞。本作が受賞後第一作目となる。

「誰しもが、この事件に巻き込まれる可能性があり、読み進めていくうちに本のタイトルに迫っていきます。」

「人物を捉えたミステリーは多々あるが、町を捉えたミステリーは斬新だった。伏線回収もお見事。」

「江戸川乱歩賞受賞作家の2作目ですが、1作目より遥かにエンターテイメント性、感情移入度が高まっており、サスペンス、ミステリー好きにはお勧めできます。勿論、ツッコミ所もありますが、私は終始楽しめました。」


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