累計36万部『ひと』からつながる物語、待望の文庫化!
「東京に出ろ。人を守れる人間になれ――」
じいちゃんの言葉に背中を押され、単身上京した僕、江藤瞬一。
誰ひとり知り合いのいない街は、僕を受け入れてくれるのか?
両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。
「まち」小野寺史宜
火事で両親を亡くし、歩荷を生業とする祖父と暮らしていた瞬一は高校卒業と共に上京し、引っ越しバイトで生計を立てていた。
『ひと』と同じ系統の、人の優しさと温かさが心に沁みる一作。
みんな本当に優しくて頑張り屋で、心の底から応援したくなる。
頑張れ、瞬一!#読了 pic.twitter.com/LchyOgpTWr— 七原一花@読書垢 (@nanaharaichica) November 13, 2022
よその世界を知れ。知って、人と交われ――。
それから四年、瞬一は荒川沿いのアパートに暮らし、隣人と助け合い、バイト仲間と苦楽を共にしていた。
そんなある日、祖父が突然東京にやってきて……。
孤独な青年が強く優しく成長していく物語。
|