新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の正体 宮坂昌之(著)  講談社 (2020/11/19)

免疫学の第一人者が、最新の科学データで正体不明のウイルスの謎に迫る。

これぞ新型コロナ解説書の決定版!

「新型コロナウイルスを正しく知ることが、私たちにとって今最も重要なことです。最新の科学データを元に書かれた本書は、大いにその手助けをしてくれるでしょう」山中伸弥氏推薦(京都大学iPS細胞研究所 所長)

新型コロナウイルスが中国で発生したのは、2019年12月。

それからわずか半年の間に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間に世界に伝播。

10月末には全世界の感染者数は4400万人を突破し、死者は120万に迫ろうとしている。

このウイルスは過去にパンデミックを引き起こしたインフルエンザウイルスとは明らかに違う性質を持っており、得体の知れない様々な謎を秘めている。

  • 「あり触れた風邪ウイルスがなぜパンデミックを起こしたのか?」
  • 「幼児は、感染しても軽症が多いのに対して、高齢者が感染すると重症化しやすい。なぜかくも症状に差が出るのか?」
  • 「なぜ獲得免疫のない日本人の多くが感染を免れたのか?」
  • 「有効なワクチンは本当に開発できるのか?」

など誰も知りたい新型ウイルスの7つの謎に、最新の科学的知見に精通した免疫学の第一人者が果敢に挑む。

本格的流行期を前に必ず読んでおきたい「読むワクチン」。

日本を騒がす風説を一刀両断!

  • 「実は日本人の大半はコロナに感染。集団免疫はすで確立している」は本当か?
  • 「コロナはただの風邪。恐るるに足らず」は、危険で間違っている!
  • 徹底的なPCR検査でも、コロナウイルスの封じ込めができない理由とは
  • インフルエンザにすぐ感染する子どもたちが、コロナに罹りにくいのはなぜ?
  • BCG接種にコロナウイルス感染を防ぐ力があるは本当か?
  • トランプ大統領を救った?人工的中和抗体は「ゲームチェンジャー」になるのか
  • 抗体には、症状を悪化させる悪玉抗体、何の役にもたたない役なし抗体もある

「感染拡大の様相、発症・重症化のメカニズム、欧米と日本などとの感染状況の差とその要因、免疫の働き方、ワクチン開発の状況など幅広い観点から、新型コロナウイルスの「謎」についてわかりやすくかつ真摯に説明がなされている。
著者が取り上げている新型コロナウイルスの重症化・致死率の抑制にBCG接種が効果を持つとの仮説については、批判があるようだが、初期の提唱者であるビジネスコンサルタント氏に敬意を表して名前を挙げているのであって、本文の記載をきちんと読んだり、ネットで検索したりすればすぐわかることだが、BCG仮説を支持するような医学論文は数多く発表されている。(査読付きのものはまだ少ないということも言われているが、まだ時間がそれほど経過していないことや緊急性があるため急ぎ公表したことなどの事情を勘案すれば納得ものである)」

「一流の免疫学者が新型コロナウイルスについて一般の読者向けに理解できるよう出来る限り平易な文章で書かれた優良書である。
2020年11月現在において、新型コロナウイルスを「正しく知る」ために、解かっていることと解かっていないことを免疫学的・科学的に踏まえながら論述されている。
実地医家として臨床に携わっている者としては非常に興味深く、時が経つのも忘れて一気に読み終えた。
ノーベル賞受賞者の山中伸弥・京都大教授が推薦しているのも頷ける。
これまでに新型コロナウイルスに関する書籍がいくつも発刊されており、興味を持った書籍を10冊ほど読了しているが、2020年11月の現時点においては最高の著書だと断言する。
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』という孫氏の兵法はあまりにも有名だが、新型コロナウイルスに対してもまずは『敵を正しく知る』ことからすべては始まる。
第3波と言われる感染拡大の波が日本国内に広がっている今だからこそ読んでおきたい一冊である。」

「新型コロナウイルスに関する情報が多すぎて何を信じていいか分からない。それが多くの人の本音だろう。
現時点(2020年11月後半)に選択するとしたらこの一冊だ。元日本免疫学会会長という一流科学者の立場から現状を冷静に分析している。希望的観測から言われがちな「集団免疫」など類例がないこと、「交差免疫」「BCG仮説」の証明も不十分であることなどが書かれる。
証明が不十分なことを科学者は軽率に言い切ったりしない。その結果、単純な結論を大声で叫ぶ素人が大衆にもてはやされるのには困ったものだ。「集団免疫はできた!もう安全だから経済優先しろ!」という無知蒙昧な漫画家、安全性や効果が未知のワクチンを強引に推し進める大阪府知事、これらは科学の英知を無視するものだ。
なにより大切なのは、科学的に物事を見極め、扇動に踊らされないこと。
今一度、専門家の科学的な見方を知るために一読をお勧めする。」


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