モテないけど生きてます ぼくらの非モテ研究会(著, 編集) 青弓社 (2020/9/27)

モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究。

「ぼくらの非モテ研究会」は男性の生きづらさを語り合う場としての当事者研究グループである。

非モテ研では、幅広い分野で注目されている当事者研究の手法を応用し、これまであまり語られてこなかった男性たちの「痛み・悲しみ」だけでなく、

「非モテ」の現状を打開しようとする、切実さのなかにもユーモアあふれる研究成果を蓄積している。

「女神」「ポジティブ妄想」「自爆型告白」などの観点からは、単純な「非モテ=恋人がいない」という考え方では捉えきれない、

親からの影響、学生時代の経験、社会からの疎外感・孤独感など、多様な物語が浮かび上がる。

研究会を主宰する男性学研究者を中心に、ジェンダーやフェミニズムの概況を踏まえながら、

「非モテ」をキーワードに立ち上がる男性たちの語りに寄り添い、ともに研究してきた成果をまとめる。

非モテ研メンバーたちの当事者研究も豊富に盛り込み、

既存の男性学では「語れない/語らない」とされている男性たちの切実な語りから多様でよりよい生き方を探る、

新しい時代の男性学を切り開く一冊。

「知ったきっかけ、買った理由
Twitterでフォローしている人がリツイートしていて知りました。
最近ネットでジェンダーの事を学んでいて、男性側の事を理解したいと思い購入しました。

中々内面の事を表現する事は難しい、それが世間的に禁止されてきた男性ならなおさらだと思います(ぐじぐじ言うな、男らしくない等々)。
それにチャレンジしている、というところにまず拍手。

ほとんどの人は何となく、深く考えることもなく日常を過ごしている事でしょう。
一歩間違えたら欧米で言われている『インセル』になっていたかもしれません。
しかし、とことん内面を見つめ仲間たちと共有する事でよりよく生きていこうとする姿には感銘を受けました。
「ずっとつらいと言いたかった」という、そういう事も言いにくい男社会ならではの生きにくさを、
この本で改めて知りました。
また、立場を変えて自分がアプローチされる側の女性の役を演じた時「恐ろしい」と感じたという文章があって、
このグループの活動はすごいと思いました。
本来は「非モテ」の生きづらさ等を改善するのがひとつ目的だとは思うのですが、結果男女が理解し合う事にも繋がっていると思います。
真摯に自分と向き合うこと、それは血となり肉となり人生に深みを与えてくれるものと思います。
人間同士理解しあい、協力しあい、生きやすい社会になっていけたらよいなと思いました。

【「進研ゼミ」の内面化】には笑いました。私もあの漫画大好きで集めてましたから(笑)
あと表紙も可愛く、手に取りやすい良いデザインだと思いました。

活動、陰ながら応援しています!」

「タイトルに惹かれて購入しましたが、ポップなタイトルとは裏腹に、男性の複雑な内面が見え隠れする興味深い本でした。男性自身がここまで自分のことを掘り下げたのは読んだことがないかも。自分に引き付けながらところどころ「うんうん」とうなづきながら読みました。
エッセイなのか、研究本なのかもイマイチわからないけど、不思議なかんじで、それがまた良いです。西井さん?という人がたくさん書いてるけど、他の人の文章をもっと読みたいと思いました。」


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