桜の木が見守るキャフェ 標野凪 (著) 文藝春秋 (2024/4/9) 803円

満開の桜も素晴らしいけれど、散り際にも楽しみはある――。

『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『伝言猫がカフェにいます』の著者が贈る、かけがえのない人生の物語。

庭にヤマザクラの大きな古木がある〈キャフェ チェリー・ブラッサム〉。

祖母と母から受け継いできた洋館で、緋桜(ひお)は、季節の和菓子と茶を提供している。

訪れるのは、犬を連れて散歩にくる老人、長年連れ添う国際結婚の夫婦、保育園からの帰り道に通りがかった親子、自分が進むべき道に迷う少女……。

桜の木は、今日もゆったり、行きかう人々を眺めながら、各々が抱える悩みや秘めた思いに耳を傾け、静かに寄り添う。

四季の移ろいと人々の交流を、優しくゆったりと描く再生の物語。

文庫書き下ろし。


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