マンモスの抜け殻 相場英雄 (著) 文藝春秋 (2024/4/9) 1,012円

介護施設経営者が殺害された。

容疑者となった友を救うため、警視庁刑事が走る。

高齢化社会の絶望と希望を描く社会派ミステリー。

「限界集落、老人施設、介護職員、介護の不正、貧困の連鎖、エリート老人の末路等々いまの社会の縮図のような作品。犯人捜しが推理小説のだいご味なのでしょうが、この本は犯人捜し以外の部分がいまの新聞やネットをにぎわす
問題を描いていて、ドキュメンタリーのような映像を見ている感覚になる。最近、面白い本がないと思っていたが、こういう本に出合えたことは、僥倖です。」

「腰や膝を傷めて、この仕事が好きなのに仕方なく転職していく人はかなり居ます。
人口筋肉等の最新のテクノロジーが一体いつになったら一般の現場に行き渡る世の中が来るのか、現場からはあまりに見えないので最後はファンタジーで終わったのかな?という理由で☆一つ減らしましたが、重厚な読後感がありました。」

「著者の作品らしい丁寧な取材と緻密な構成で、日本の介護業界の暗澹たる現実に圧倒される。」


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