日本はどうして負けるに決まっている戦争に飛び込んだのか 三浦由太 (著) 郁朋社 (2022/5/24) 1,650円

第22回歴史浪漫文学賞 研究部門優秀賞 昭和史最大の謎が今解き明かされる。

「当時の政治家、軍人の動きがつぶさにわかる良書 天皇の開戦責任をいいたてる勢力に天皇機関説を説明するのは全くの徒労だなと思い知らされる。当時の経緯がよくわかった。そして今にもつながる日本官僚、政治家の無責任体質 また無責任なモノほどのしあがる日本の構造 全く変わらない どこにその根本があるのかと暗澹となる。」

「太平洋戦争開戦への経過を要領よくまとめたものだが、表題から期待される何故日本は無謀な戦争に踏み切ったかと言う考察は不十分だ。本書に述べられている事実は既に多くの既刊の書籍に書いてある事であり、読者が本当に知りたい何故そのような非合理な意思決定をしたのかへの十分な回答になっていない。日本的な意思決定のプロセスの欠点や当事者の保身や権力欲など原因となるものは多いが、何故不合理な政策決定がまかり通るのかが不明だ。このままでは日本はいずれまた同じ過ちをしかねない。著者独自の視点での問題提起も無く、いささかがっかりする。」


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