名作なんか、こわくない 柚木麻子 (著) PHP研究所 (2021/1/9)

人気作家・柚木麻子をつくりあげた57冊!

名作は堅苦しい、と感じている人も多いだろう。

しかしページをめくれば、そこにいるのは、今の私たちと変わらない悩みを抱えた人々で、女の友情、野心、恋の駆け引き、男の本音といったテーマなどが、余すところなく描かれている。

つまり名作には、女子が今を生きるために必要な情報が山ほど詰まっているのである。

本書は、スタンダールの『赤と黒』、有吉佐和子の『悪女について』からメルヴィルの『白鯨』まで、57冊の読みどころとその本にまつわる著者の思い出を紹介。

読んだ人も、これから読む人も、読むつもりがない人も、「世界名作劇場」を観ているかのように楽しめる。

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』の著者による、初の刺激的な読書案内風エッセイ集。

「『風と共に去りぬ」のスカーレットの衣装を通販で買い、ハロウィンパーティで南部の料理を作ってふるまわれる柚木先生。ご自身の小説(楽しい系)のヒロインのようです。お家だと気が散るのでカフェで執筆されているなんて、モチベーションが低めの学生みたいで親近感!そんな日常を伺い知れて楽しく読みました。」

「小説はもちろん、インタビューやananでのドラマ評なども出来るだけ欠かさず読んでいる柚木ファンです。柚木先生は書くだけでなく話しても面白い。先生と何気ない会話をしながら、サクッと本棚から取り出した本の紹介をされた感じです。
一遍一遍気軽に読める。時代や性別は違っても、辛さや悲しみに共感できることもある。そんな気付きを柚木先生は教えてくれます。想像力が豊かってこういうことなのね。柚木先生のお仕事や日常の出来事なども知ることができて良かったです。また先生のエッセイが読めますように。」

「エッセイ集というより、書評?推薦図書集?あ…帯に名作案内って書いてあるかwあー、そこをそう読みますか、そっち側にには思い至った事がなかったなー、え?そういう話だっけ。すっかり忘れてるよ…的に楽しんだ。子供の頃通り一遍に読んだだけのモノや、若い頃ノルマ的に読んだものは、多分味わい尽くしてないなー、再読しようか。と、思わずにいられない感じだった。とりあえず、「クオリティよりもオーダーと締め切り優先で力技で書き飛ばして(断ったら抹殺されると思っていた)」は、多分、旬の作家さんには必要な時期で、そうやって書いた物を、実際心待ちにしてる者もいるわけで、大変に体がきつい時期に、新刊でると「あー…きっと読んでる間の2~3時間は体調忘れていられる。確実な安息タイムだ」の恩恵に与った者としては、「申し訳ないけどありがたい事でございます」みたいな…なんか、うあー、ごめんなさい…の後ろめたさがw」


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