明治維新の研究 津田左右吉 (著) 毎日ワンズ (2021/10/22) 1,540円

「薩長史観」VS「津田史学」

歴史における定説の数々を塗り替えた津田左右吉が論理と実証に基づいて、長年にわたり信じられてきた薩長史観をくつがえし幕末維新の真の姿を明らかにする。

時代と格闘した著者畢生の先駆的論稿6篇を所収。

「明治維新とは一口にいうと、薩長の輩が仕掛けた巧妙な罠に征夷大将軍がかかってしまったということである……」(本文より)

  • はじめに「明治維新史の取り扱いについて」
  • 第一章「明治の新政府における旧幕臣の去就」
  • 第二章「幕末における政府とそれに対する反動勢力」
  • 第三章「維新前後における道徳生活の問題」
  • 第四章「トクガワ将軍の『大政奉還』」
  • 第五章「維新政府の宣伝政策」
  • 第六章「明治憲法の成立まで」
  • おわりに「サイゴウ・タカモリ」

「津田氏自らライフワークと仰言るだけあって、本書は雨後の筍のごとく巷に続出した薩長史観批判本とは一線を画す(慶喜や幕臣にも結構手厳しい)、読者をして深く熱中せしむる正に「津田左右吉畢生の論稿」(新聞広告)である。この本に出合えて津田氏のスタンスがよく理解できた。刊行に感謝したい。」

「明治維新とは一口にいうと薩長の輩が仕掛けた陰険なる罠に征夷大将軍が嵌ってしまったということである、、、なるほど!」

「著者は幕府寄りの立場ですね。やや難解なところもありますがよく整理されています。反薩長派にとっては溜飲が下がる思いになるでしょうが山口出身としては何とも…」


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