元彼の遺言状 新川帆立 (著) 宝島社 (2021/1/8)

本年度の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリー!

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。

学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。

数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。

一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。

ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――。

「読み始めたら一気に読んでしまい朝4時に読み終わりました。色々語りたいところはありますが、とにかく読後は雲が晴れたような爽快な気分になりました。このミス大賞といえば、チームバチスタの栄光の海堂尊さんなど、有名作家となるための登竜門ですが、満場一致で大賞受賞も納得です。新川帆立さんの今後の作品が楽しみです。」

「コロナでなんだかくらい日常、身内に不幸もあり落ち込んでました。テレビは仏頂面の総理大臣とコロナコロナばっかり。美味しいご飯も食べてないなあ、好きなお店にも行けてないなあと思っています。でもこの本読んでる間は、そういうこと忘れて元気もらいました。私も前向きに進んでいきたいと思った。」

「久しぶりにミステリーを読みましたが、テンポの早い展開で楽しく読めました。弁護士の主人公のキャラクターも面白く、意外性のあるストーリーでした。次回作にも期待します。」

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