猫が歩いた近現代 化け猫が家族になるまで 真辺将之(著) 吉川弘文館 (2021/5/28)

空前の猫ブームといわれて久しい。化ける・祟るなど、江戸時代には狡猾で恐ろしいイメージだった猫は、どのように今日の地位を獲得していったのか。

文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の路を辿った猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づける。

「Twitterで雑誌『猫びより』の編集者の方が「この本は今後の猫好きのバイブルのように読みつがれる本ではないか」とおっしゃっていましたが、私も読んでみて全くその通りだなと思いました。今後は本書を読まずして本物の猫好きを称することはできないだろうと思うくらい、猫と人間の歩みの多くの事実を明らかにした、画期的な本ですし、地域猫活動は単に避妊去勢をするだけのものでなく、地域のコミュニケーションをつくることこそが大事だということも、歴史の流れのなかでよく理解できたので、猫好き以外の人にも読んでもらって、これからの猫と人間社会のあり方を考える材料にしてもらいたいなと思いました。」

「かたいイメージの近現代史ですが、猫好きの著者の人柄も見え、あまり歴史に馴染みのない人でも読みやすい内容です。
猫好きだけではなく、動物に関心のある方、近現代の人々の生活に関心のある方におすすめです。」

「猫好き、動物好きの方は是非この本を手に取り、人間と猫、動物の関係の在り方をもう一度大切に考えてほしいなと思います。
「化け猫が家族になるまで」というサブタイトルにも惹かれました。この本を読了後、我が家の愛猫がもっと可愛く思えて、もっと大切にしたいなと感じました。」


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