世界魔法道具の大図鑑 ピエルドメニコ・バッカラリオ(著)、ヤコポ・オリヴィエーリ(著)、小谷真理(監修) 西村書店 (2020/3/2)

『オデュッセイア』などの英雄叙事詩や『ギリシア神話』『イソップ寓話』などの神話・物語から、「ハリー・ポッター」シリーズや「ナルニア国」シリーズ、現代のSFやホラーの世界まで。

200冊以上の物語に登場する、あるとうれしい道具から、恐ろしい道具、役に立たない道具まで210アイテムを紹介。

◆館主のマラクルーナより
私は、古今東西の「物語」から得た膨大な知識を頼りに、たくさんのお宝を手にしてきた。
その数、実に210個。それらは、丘のうえに建てた館にこっそり運び込んである。それぞれ、この館の中でもっともふさわしかろう部屋を選んで。
さあ、ページを開けば、めくるめく魔法の世界がまたたく間に出現するぞ。

◆本書で紹介されている魔法道具 ・アーサー王のエクスカリバー、エロスの弓、黄金バットのシルバーバトン、サンタクロースのソリ、白雪姫のリンゴ、シンデレラのハシバミの木、孫悟空の如意棒、トリスタンとイゾルテの媚薬、ナルニア国の衣装だんす、ホグワーツ魔法魔術学校の組分け帽子、ポパイの横笛、メデューサの頭、メアリー・ポピンズの傘、雷神トールのミョルニル(マイティ・ソーのハンマー)から、空飛ぶじゅうたん、知恵の樹の果実、透明マントまで、計210個

◆魔法道具が出てくる本のリスト付き ・『エッダ』、『オズの魔法使い』、『オデュッセイア』、『ギリシア神話』、『今昔物語集』、『旧約聖書』、『狂えるオルランド』、『西遊記』、『ジャックと豆の木』、『千夜一夜物語』、『楽しいムーミン一家』、『はてしない物語』、『ハリー・ポッターと賢者の石』、『美女と野獣』、『ピノッキオの冒険』、『不思議の国のアリス』、『ベーオウルフ』、『変身物語』、『魔笛』、『マビノギオン』、『指輪物語』、『妖精の女王』、『リグ・ヴェーダ讃歌』から、アンデルセン、イソップ、グリム、シェイクスピア、ダンテ、プラトン、ヘロドトス、H・G・ウェルズ、スティーヴン・キング、フレドリック・ブラウン、レイ・ブラッドベリ、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、ネルソン・マンデラ、H・P・ラヴクラフトまで、計204冊

「私は最近、ドラゴンや魔術書などのファンタジー系の本を多く購入しており、こちらの本もタイトルに惹かれて購入しました。
どこかで聞いた、見たような魔法道具から、全然知らない物もあってワクワクしながら読み進められます。
魔法使いの館の一室一室を覗いていく形で魔法道具がひとつひとつ解説されているだけではなく、館主さんが道具を手にいれたときの体験談などもあってとても面白い。
古い本のようにページに染みや汚れのような模様があるのもアンティークっぽさがあり個人的には+ポイントです!
ただ説明文にルビは無く、言い回しも難しかったりと大人は満足ですが、小さなお子さんには向きません。
私も魔法道具を求めて旅に出たいものです。」

「ハリーポッター、メアリーポピンズ、西遊記などの物語中で使用されている道具なども紹介されているところがおもしろい」

「架空の魔法使いが魔法の館に集めた自らの所有する魔法道具を、書斎やキッチンなどの部屋ごとに紹介していく、という体裁を取った図鑑です。選択基準は正直??なんですが(笑)、エッダや旧約聖書、千夜一夜物語からハリーポッターまで様々な物語の魔法道具が紹介されています。
ただし、これは資料集ではありません。図鑑・・・というか絵本に近いかも。各道具にイラストと簡単な説明やエピソードが付いています。写真の類いは一切ありません。ハリーポッターの「組分け帽子」など現物?がある物も写真ではなくイラストです。なので道具の詳細な設定などを求める人にはお勧めしません。息抜きの時に気楽にページをめくる、そういう本だと思います。巻末にはアイテムの登場元の作品名や年代がわかる案引きも付いています。お値段がやや高めなので誰にでもお勧めはできませんが、私は楽しく読めましたw」


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