パブロ・ピカソの孫(ピカソと愛人マリー=テレーズとのあいだに生まれた娘マヤの息子)である著者。
巨匠の知られざる素顔を、女性、政治、家族、金、死というテーマにそって貴重な写真とともに紹介します。
生前の祖父ピカソと会ったことはないという著者が、親族やピカソを知る人々の生の声を丹念に拾い集め、これまでに知られていなかった、祖父の新たな実像をえがきだす。
本書に掲載された数々の写真からは、家族や親しい人だけに見せていたピカソの日常の表情や姿をうかがい知ることができる。
「男性優位主義」、「金儲け主義」といった言葉で語られることの多いピカソ。
本書では、子供たちの一員となって遊ぶ姿や、別れた相手にも生涯、生活費を送り続けたという話、
また、迷信をおそれて髪を伸ばしっぱなしにしていた、といったユニークな弱点までが紹介されており、
新たなピカソの一面にふれることができる。
他のどのピカソ本よりも、その日常の素顔を伝える1冊。
ロバート・キャパ、マン・レイ、ディヴィッド・ダグラス・ダンカン、エドワード・クィンなど、著名なカメラマンによる貴重な写真が多数掲載。
「朝日新聞の書評(たしか横尾忠則さん)にあった通り、素晴らしい本です。ただ、それを読んでいなかったら絶対に手に取ることのないこの装丁。。。タイトルのフォント選び、色、帯もひどい。まさかとは思うが50年前の装丁デザインを復刻しているのか?
ピカソとこの本の作家、そして本というもの、デザインへの愛情やリスペクトが感じられないこの装丁は、内容が良いだけに非常に残念。」
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