日本史の論点 本郷和人(著) 扶桑社 (2021/9/2) 935円

【「承久の乱」をめぐる新説】【北条時宗は「救国」の英雄か】【鎌倉幕府を倒したのは、後醍醐天皇か】

【足利義満は天皇になろうとしたのか】【鎖国はなかった説】……

――あなたはその説に納得できるか。

日本史の「定説」を疑う。

歴史の上っ面ではなく、深層を理解できる。

【目次】
第1章「権門体制論」と「東国国家論」
第2章「鎌倉幕府の成立年次を」探る
第3章「承久の乱」をめぐる新説
第4章 北条時宗は「救国」の英雄か
第5章「永仁の徳政令」の裏側
第6章 鎌倉幕府を倒したのは、後醍醐天皇か
第7章 足利義満は天皇になろうとしたのか
第8章「くじ引き将軍」足利義教と神仏の存在
第9章「応仁の乱」の本質
第10章 織田信長の「天下布武」が意味すること
第11章「異なる江戸幕府成立年」の定義
第12章「鎖国はなかった説」の盲点
第13章 幕藩体制における「天皇の権威」

「「人気歴史研究者」というのは、よく考えてみるとふしぎな形容で、「人気歴史本執筆者」の方が正確と思えなくもない。本郷氏は2015年以来多数の一般向けの歴史新書を刊行されているが、中世史の歴史研究者の実績としてどのような本があったのか、ちょっと思い出せない。」

「ツッコミ所といえば、本書は、日本史の「定説」を疑う、から始まっているのに、最後が定説の重みを、軽んじるべからず、で終わっており、変幻自在の感もある。
また、「はじめに」の「歴史研究者も生身の人間であるから、じっくり学説を構築するよりも、すぐに安易な成果を出す方向に走ってしまう」「学問は経済原理に流されてはいけないだろう」も面白い。多数の読みやすい新書本の刊行は、安易な成果や経済原理ではないのだろうか。」

「「権門体制論」と「東国国家論」を筆頭に、あちこちで書かれているので愛読者にはお馴染みの話ばかりです。それにしても、ここまで同業者の実情を書いて大丈夫なのでしょうか。本書の内容をざっくり分けると以下の通りです。
定説を疑う 第1章・第2章・第6章・第7章・第8章・第11章
新説を疑う 第3章・第10章・第12章・第13章
どちらでもない 第4章・第5章・第9章
本郷和人先生は、史料をもとにあれこれと推論する歴史の楽しさを届ける伝道師ではないでしょうか。」


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