
第165回芥川賞候補となった最新作「オーバーヒート」に、第45回川端康成文学賞受賞の初短篇「マジックミラー」を併録。
『デッドライン』で鮮烈な小説家デビューを果たした哲学者による現代日本文学の最前線。
言語が僕を隔てている。男たちが跳梁する空間から――。
東京への愛惜を抱きつつ大阪に暮らし、京都の大学で教鞭を執る哲学者。
「言語は存在のクソだ! 」と嘯きながら、言葉と男たちの肉体とのあいだを往復する。年下の恋人への思慕、両親の言葉、行きつけのバー、失われた生家である「大きな白い家」、折々のツイート……。
「僕」を取り巻く時間と人びとを鮮やかに描く新作長篇「オーバーヒート」。
ハッテン場と新宿2丁目の移ろい、甦る記憶が現在を照射するさまを描いた、選考委員絶賛の川端賞受賞作「マジックミラー」を併録。
『オーバーヒート』『マジックミラー』を読んでまず思ったのはその鮮明な解像度と、豪奢さが意図的に排除されていることだ。千葉雅也氏は性愛から慎重な手つきでロマンを排除する。 pic.twitter.com/XEmtUVBuWN
— 原戊@haramu (@haramu333) July 18, 2021
著者について
千葉雅也 Masaya Chiba
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。現在は立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。2019年、初の小説『デッドライン』で野間文芸新人賞を、2021年、初の短篇「マジックミラー」で川端康成文学賞を受賞。新作「オーバーヒート」が芥川賞候補に。著書に『動きすぎてはいけない??ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『勉強の哲学??来たるべきバカのために』『意味がない無意味』『アメリカ紀行』『ツイッター哲学 別のしかたで』など。
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