服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。
あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。
このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?
音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。
フォーマリスト的に形を捉え、そのリズムを楽しむために。
哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者による哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作、満を持していよいよ誕生!
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さて、実は、この本は「センスが良くなる本」です。
と言うと、そんなバカな、「お前にセンスがわかるのか」と非難が飛んでくるんじゃないかと思うんですが……ひとまず、そう言ってみましょう。
「センスが良くなる」というのは、まあ、ハッタリだと思ってください。この本によって、皆さんが期待されている意味で「センスが良くなる」かどうかは、わかりません。ただ、ものを見るときの「ある感覚」が伝わってほしいと希望しています(「はじめに」より)。
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【新刊入荷】
『センスの哲学』千葉雅也、文藝春秋
センスとは何か、センスの良し悪しとはどういうことか。
音楽、絵画、小説、映画など、芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。
4F日本思想現代(哲学)
1F話題書 pic.twitter.com/AdO2b1EHnt— ジュンク堂書店池袋本店 (@junkudo_ike) April 4, 2024
◆著者プロフィール
千葉雅也(ちば・まさや)
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(第4回紀伊國屋じんぶん大賞、第5回表象文化論学会賞)、『勉強の哲学――来たるべきバカのために』、『アメリカ紀行』、『デッドライン』(第41回野間文芸新人賞)、「マジックミラー」(第45回川端康成文学賞、『オーバーヒート』所収)、『現代思想入門』(新書大賞2023)など著書多数。
千葉雅也『センスの哲学』(文藝春秋)
『勉強の哲学』『現代思想入門』に次ぐ入門書第三弾、待望の芸術論が入荷。
ものを見ること、「センス」について、わかりやすく実践的に解説し、指南。
センスの良し悪しからその「向こう側」のあり方にまで見ること、感じることの解像度を高め拡張する必読書。 pic.twitter.com/3zXYLND0vp— 宮台 由美子 (@yumikomiyadai) April 5, 2024
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