冷蔵と人間の歴史 トム・ジャクソン(著)、片岡夏実(翻訳) 築地書館 (2021/9/17) 2,970円

古代ペルシアの地下水路から、物流革命、エアコン、人体冷凍保存まで

本書には世界各地で人々が編み出してきた冷蔵方法、天然氷から始まった氷ビジネスの軌跡、冷蔵庫ができるまでの科学者たちの奮闘の歴史が綴られている。

そして現在、冷蔵技術は宇宙ロケット、高層ビルの空調システム、MRI、スーパーコンピューターなどに応用され、将来的には不老不死、テレポーテーションも可能にするかもしれないという話も出てきている。

もはや私たちの生活になくてはならない、冷蔵技術の存在の大きさをクローズアップする異色のノンフィクション。

[原著書評より抜粋]

軽妙で個性的、楽しく読める……このまぎれもなく相当に平凡な台所製品の歴史は、
どこまでも興味深く、クールな物語だ。
――『フィナンシャル・タイムズ』紙

面白く、目からうろこが落ちる……刺激的で読み出したら止まらない、きわめて説得力のある本だ。
――『サンデー・タイムズ』紙

著者は低温の――厳密には人工低温の――創造へと読者を誘う。
さまざまな食べ物から水素爆弾まで、あらゆるものが冷たい空気によって可能になったことを 著者は明らかにしている。
――『ワシントン・ポスト』紙

夏に読む肩の凝らないノンフィクションとして、これ以上のものは考えられない。
――『インディペンデント』紙


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