竜血の山 岩井圭也 (著) 中央公論新社 (2022/1/19) 1,980円

著者史上最大のスケールで描く、圧倒的筆致の人間ドラマ。

昭和13年、鉱山技師の那須野寿一は、北海道東部の山奥で、巨大な水銀鉱床と地図にない集落を発見する。

〈フレシラ〉という名のその集落には、ある秘密を抱えた一族が暮らしていた――。

フレシラの鉱夫となった一族の青年アシヤ。

寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。

太平洋戦争、朝鮮戦争特需、水俣病の公害問題……昭和の動乱に翻弄された二人の青年の、数奇で壮絶な生き様を描く!

【目 次】
第一章 赤い岩 ―昭和13年
第二章 水飲みたち ―昭和17年
第三章 不死身の鉱夫 ―昭和18年
第四章 冷たい山 ―昭和24年
第五章 ある母子 ―昭和26年
第六章 人間の血 ―昭和34年
第七章 湖底 ―昭和38年
第八章 飛ばない鳥 ―昭和39年
第九章 きらめく水のほとり ―昭和43年

著者について
岩井圭也
1987年、大阪府生まれ。作家。北海道大学大学院農学院修了。2017年、「うつくしい屑」で第8回野性時代フロンティア文学賞奨励賞受賞、「裂果」で第9回小島信夫文学賞受賞(いずれも岩井圭吾名義)。18年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、同年8月にKADOKAWAから刊行される。 著書『ポロロッカの子』(ディスカヴァー・トゥエンティ電子書籍、17年3月)『夏の陰』(KADOKAWA、19年4月)ほか


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