旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明(著)、古川江里子(編集)、小宮京(編集) 中央公論新社 (2022/1/19) 2,640円

伏見博明オーラル・ヒストリー

皇族から一民間人へ。それは「二重の人生」だった――。

祖父で軍令部総長を務めた伏見宮博恭王の家庭での姿。

広い邸と家族一人ずつの別荘。

親と離ればなれの教育。

幼い頃からの公務。

皇太子(現上皇)との日光疎開。

皇籍離脱。

米ケンタッキーへの留学。

外資系企業の営業。

菊栄親睦会。

そして「皇族」への思い……。

90歳を前になお鮮明な記憶が紡ぎ出す数奇な物語。

貴重な写真も多数収載。

著者について
伏見博明(ふしみ・ひろあき)
1932年生まれ。伏見宮博義王第一王子。第24代伏見家当主。米ケンタッキー州のセンター・カレッジ卒業後、スタンダード・バキューム・オイル(後のモービル石油)入社。主に営業職を歩み、広報部長、監査役などを務める。2021年伏見記念財団理事長に就任。現在に至る。

古川江里子
青山学院大学非常勤講師。青山学院大学博士後期課程満期修了退学。博士(歴史学)。専門は日本近現代史、政治思想史。主な著書に『大衆社会化と知識人』『美濃部達吉と吉野作造――大正デモクラシーを導いた帝大教授』など、主な論文に「明治国家の正当化思想と天皇――「万世一系」の意義」(『青山史学』27)などがある。

小宮京
1976年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は日本現代史・政治学。桃山学院大学法学部准教授等を経て現職。著書に『自由民主党の誕生 総裁公選と組織政党論』『自民党政治の源流 事前審査制の史的検証』(共著)、『山川健次郎日記』(共編著)、『河井弥八日記 戦後篇1-3』(同)など。

「最後の伏見宮家当主の証言ですが、惜しむらくは口絵写真で「博明王誕生を伝える記事」は「博明王初御参内を伝える記事」ですし、49ページの日赤の看護婦学校卒業式に御成りの妃殿下方の写真解説で、朝子さまを「伏見宮若妃」としていますが、正しくは「伏見宮若宮妃」。新聞記事と御写真帖を正確に読めていないのは、学者としてお粗末です。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事