伏見博明オーラル・ヒストリー
皇族から一民間人へ。それは「二重の人生」だった――。
祖父で軍令部総長を務めた伏見宮博恭王の家庭での姿。
広い邸と家族一人ずつの別荘。
親と離ればなれの教育。
幼い頃からの公務。
皇太子(現上皇)との日光疎開。
皇籍離脱。
米ケンタッキーへの留学。
外資系企業の営業。
菊栄親睦会。
そして「皇族」への思い……。
90歳を前になお鮮明な記憶が紡ぎ出す数奇な物語。
貴重な写真も多数収載。
昨日、かねて手配していた古川江里子先生と小宮京先生が編纂された伏見博明さんのご新著『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて』(中央公論新社、2022年)が届きました。「旧皇族のオーラルヒストリー」がどのようのなものか、これから読み進めるのが楽しみです。@komiya_aoyama pic.twitter.com/nuRsYwzvLv
— Yusuke Suzumura/鈴村裕輔 (@yusuke_suzumura) January 20, 2022
著者について
伏見博明(ふしみ・ひろあき)
1932年生まれ。伏見宮博義王第一王子。第24代伏見家当主。米ケンタッキー州のセンター・カレッジ卒業後、スタンダード・バキューム・オイル(後のモービル石油)入社。主に営業職を歩み、広報部長、監査役などを務める。2021年伏見記念財団理事長に就任。現在に至る。
古川江里子
青山学院大学非常勤講師。青山学院大学博士後期課程満期修了退学。博士(歴史学)。専門は日本近現代史、政治思想史。主な著書に『大衆社会化と知識人』『美濃部達吉と吉野作造――大正デモクラシーを導いた帝大教授』など、主な論文に「明治国家の正当化思想と天皇――「万世一系」の意義」(『青山史学』27)などがある。
小宮京
1976年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は日本現代史・政治学。桃山学院大学法学部准教授等を経て現職。著書に『自由民主党の誕生 総裁公選と組織政党論』『自民党政治の源流 事前審査制の史的検証』(共著)、『山川健次郎日記』(共編著)、『河井弥八日記 戦後篇1-3』(同)など。
「最後の伏見宮家当主の証言ですが、惜しむらくは口絵写真で「博明王誕生を伝える記事」は「博明王初御参内を伝える記事」ですし、49ページの日赤の看護婦学校卒業式に御成りの妃殿下方の写真解説で、朝子さまを「伏見宮若妃」としていますが、正しくは「伏見宮若宮妃」。新聞記事と御写真帖を正確に読めていないのは、学者としてお粗末です。」
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