世界でいちばん透きとおった物語 杉井光 (著) 新潮社 (2023/4/26) 737円

絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。

それが僕だ。

宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。

「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。

遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」

奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。

知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。

やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。

「世界でいちばんは透きとおった物語の原稿を探す物語。久しぶりに凝ってる仕掛けだな。ちょっと最後はマジでと驚いたよ。文庫でなければ無理。」

「読み終えた後は物語に隠された秘密にばかり気を取られるものの、そもそも単純に、物語としてのレベルが高い。物語自体が人間のような多面性を持っていて、ミステリ感じる読者と同じくらい、恋愛物と感じる読者もいるのではないだろうか。ミステリが真実を解き明かすなら、恋愛は嘘を許容する話であり、個人的に両立の難しいジャンルだと思っていた。しかしこの物語はそれを見事に両立させている。ストーリーの流れも無理がなく、ミステリ的な狡猾さがありつつ、恋愛物のような情緒がある。物語としても非常に素晴らしい作品。何度でも読みたい作品。」

「元KADOKAWA 電撃文庫編集部 編集長の三木一馬 氏が講演でおススメされていて購入。あまり読書しない私でもスラスラ読めました。なぜスラスラ読めたのか、ずっと感じていた違和感。少しづつ紐解かれる謎。気づいた時に衝撃が走りました。読書というより、体験に近い読後感です。」


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