戦争というもの 半藤一利 (著) PHP研究所 (2021/5/13)

『昭和史』や『日本のいちばん長い日』など、数々のベストセラーを遺した昭和史研究の第一人者・半藤一利が、最後に日本人に伝え残したかったこととは――。

本書では、太平洋戦争下で発せられた軍人たちの言葉や、流行したスローガンなど、あの戦争を理解する上で欠かせない「名言」の意味とその背景を、著者ならではの平易な文体で解説する。

開戦から80年の節目の年に、「戦争とはどのようなものか」を浮き彫りにした、後世に語り継ぎたい珠玉の一冊。

「戦争の残虐さ、空しさに、どんな衝撃を受けたとしても、受けすぎるということはありません。破壊力の無制限の大きさ、非情さについて、いくらでも語りつづけたほうがいい。いまはそう思うのです。
九十歳の爺さんがこれから語ろうとするのは、そんな非人間的な戦争下においてわずかに発せられた人間的ないい言葉ということになります。いや、全部が全部そうではなく、名言とはいえないものもまじりますが、それでもそこから将来のための教訓を読みとることができるでありましょう。むしろ許しがたい言葉にこそ日本人にとって教訓がつまっている。そういう意味で〈戦時下の名言〉と裏返していえるのではないかと思うのです」――本書「まえがき」より抜粋

「戦争を知らない多くの若者の皆さんが、本書を読んで、平和の尊さを次世代、次々世代に伝えていって欲しいと念願します。そして、戦争を引き起こしかねないような指導者を選ばないようにして欲しいと思います。」

「著者は今の日本人の中で、かつて、日本とアメリカが太平洋戦争をした、という過去の事実を知らない人が少なからずいることに深い憤りを覚えたそうです。昭和20年3月10日の東京大空襲を実際に体験し、その劫火に焼かれて命を落としていった人たちの姿が未だに目に焼き付いて離れない、と著者はその悲惨な過去を振り返ります。」


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