ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者が描く、慟哭のミステリー
書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本があるのを知って驚く。
それは、女子中学生が惨殺され、通っている中学に放置された事件で、正和の同級生の友人が起こしたものだった。
書店員と二つの罪/碧野圭#読了
書店員ならではの裏事情や本の情報を散りばめながらも、凶悪な事件によって、人生が狂わされていく登場人物たちの心理描写が重めで濃厚でした。裏の顔が次々と出て、恐ろしく感じました。最後は賛否両論なのでは?と思うくらい、複雑な気持ちになりました。 pic.twitter.com/wW2G2pdjGt
— robin1101/ブクログ (@zip01938297) February 12, 2021
しかも正和は、犯人の共犯と疑われてしまい、無実が証明された後も、いわれなき中傷を受けたことがあったのだ。
書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。
出版・書店業界の裏事情を巧みに盛り込んだ、著者渾身の長編小説。
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