大河の一滴 五木寛之著 幻冬舎

いま『歎異抄』の心を現代に問う平成人必読の書!人生は苦しみと絶望の連続だ。

地獄は今ここにある。

その覚悟が定まったとき、真の希望と生きる勇気が訪れてくる。

ブッダも親鸞も究極のマイナス思考から出発した。五木寛之がはじめて赤裸々に吐露する衝撃の人間論。

どんなに前向きに生きようとも、誰しもふとした折に、心が萎えることがある。

だが本来、人間の一生とは、苦しみと絶望の連続である。そう〝覚悟〟するところからすべては開けるのだ――。

究極のマイナス思考から出発したブッダや親鸞の教え、平壌で敗戦を迎えた自身の経験からたどりついた究極の人生論。

不安と混迷の時代を予言した恐るべき名著が、今あざやかに蘇る。〈心の内戦〉に疲れたすべての現代人へ贈る、強く生き抜くためのメッセージ。

「優しい本だと思う。
人生に意味や目的、何かのためにとか、
囚われてしまう心に、許しを、自由を与えようという
試みだと思う。

生きる事は、この現世に囚われているともいえるけれど、
死を受入れる事は、全てのつながりを絶つということである。

自ら終らせる、ということではないが、身軽にしていることも
決して悪いことではない。

全てを知ることも、全て実現することも叶わないのならば、
数を減らして、荷を軽くすることも悪くはない。」

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