「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ
議論という名の「罵り合い」からは何も生まれない
竹中平蔵型から「丁寧なデーヴィッド・アトキンソン型」への変革で、日本人の年収は150万円上がる
大手コンサルティング会社を経て、ブラック企業、宗教団体、ホストクラブなどさまざまな現場でフィールドワークを経験した異色のコンサルタントが、広い視点で指摘する「日本人の議論」「対立」「分断」の問題点を分析し、解決策を示す。
社会、会社、世界がより良くなる「対話」の方法とは。
■「右VS左」「経営側VS現場」「改革派VS守旧派」すべての対立は、「メタ正義感」の視点で解決に向かう
■社会の断絶が不毛な議論を生み出す土壌になっている
■「論破」よりも大事な「抵抗勢力への配慮」
■水と油が乳化した「マヨネーズ」の状態を作れ
■竹中平蔵とデーヴィット・アトキンソンの違いとは
■「コロナ議論」から見えてきたもの
■日本特有の「出羽守バイアス」とは
■「右の陰謀論」より「左の陰謀論」が深刻な理由
■「欧米型の理想の絶対化」が生み出す分断を超えるために (本書の内容より)
私は放射線をめぐる福島言論防衛戦に参加したのですが、そこで少し役立ったかもしれませんが目立つのは変な人たちからの罵倒、沖縄安全保障問題ではスラップ訴訟。自分の正義の追求に虚しさと失敗感を感じているところ、自分を正すまともな本に出会えました。「日本人のための議論と対話の教科書」
— 石井孝明(Ishii Takaaki) (@ishiitakaaki) February 23, 2022
「フリーの経営コンサルタントにして、ネットで健筆をふるうWEB論壇人として「知る人ぞ知る」存在である倉本氏の近年言論活動がコンパクトにまとめられた一冊です。」
「本書では、敵対する者にも達成したい目的や守りたい価値観があるのだと考え、より高い段階での統合的な解決を模索すること、一言で言えばヘーゲルのアウフヘーベン(止揚)なわけですが、このことについて、日本の政治論争やコロナ禍を踏まえ分かりやすく詳しく説明されています。」
「本書の内容自体はすでに倉本氏がWEB上で発表している論説と重複するところが多いですが、あとがきにもある通り、雑誌出身の女性編集者たちとの共同作業で作り上げられた本書は、過去の著作と比して、各段に読みやすくなっています。」
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