
朝7時から都内を周回中、営収5万円まで帰庫できません
「言いがかりにも我慢の仕事」
タクシー乗務員がつづる憂いと怒りと笑いの路上観察記
――今日もお客に怒られて来い!
お客の中には上から目線でストレスのはけ口をドライバーに向ける人もいた。
お客の理不尽な言いがかりにも反論することなく、ぐっと我慢した。
嫌なお客が降りた後、車内で「バカヤロー」と何度大声で怒鳴ったことだろう。
――50歳でスタートし、65歳でリタイアするまでの15年間の体験を書きまとめた。
私には私にしか書くことができない事実や思いがある。
#タクシードライバー ぐるぐる日記 の推薦文に父 #志茂田景樹 次男よ、こめ本を読め! と、、読むよ! #タクシー pic.twitter.com/qdZLw9nUCe
— 下田大気 (しもだ ひろき) (@HirokiShimoda) October 1, 2021
●第1章「その筋の人」より●
明らかに「その筋」、今の言葉でいう「反社」と思われる人が手をあげている。夜11時すぎ、浅草の路地裏だった。
本来なら知らないふりをして、そのまま通りすぎたいところだが、ばっちり目が合ってしまっている。これで目を逸らすわけにはいかない。
停めてご乗車いただく。いつもどおり丁寧に接客する。
伝えられたのはワンメーターもいかないくらい近くのクラブだった。
そこに到着すると、
「ちょっと行ってくるから、ここで待ってろ。逃げるなよ。会社と名前は覚えたからな」
運転者証を確認しながら、そう言う。
憶測だが、以前に関わり合いになりたくないと思って、待ての指示を無視して料金もとらずに逃げたタクシードライバーがいたのだろう。
私も数百円の支払いならば、とらずにこのまま逃げてしまいたい。しかし、そう言われれば、もう逃げるわけにはいかない。
人気シリーズ #タクシードライバー 編が新刊入荷です。
『タクシードライバーぐるぐる日記』内田正治(三五館シンシャ)
タクシー乗務員がつづる、憂いと怒りと笑いの路上観察記。お客の理不尽な言いがかりにも反論することもなく、グッと我慢した・・・ pic.twitter.com/r4pv1RaCD6— 走る本屋さん 高久書店 (@books_takaku) September 18, 2021
「ユーモアと人情の機微に触れることのできる書である。と同時に、読み終わったあと、寂寥感が胸に残った。この感覚こそ、生きることそのものだと思う。大切にしたい。すばらしい書をありがとうございました。」
「タクシー運転手の悲喜こもごもの日常が淡々と書かれていて興味深い。早朝から深夜に及ぶ長時間労働、どのくらい稼いだかを掲示されて他の運転手と比較される、乗客からの理不尽な仕打ちまたは激励など、タクシー業界の実態を赤裸々に描いていて面白く、一気に読んでしまった。 」
「50歳でタクシー運転手になった著者の成長が、生き生きと描かれている。
客のあつかい、売り上げ向上の作戦、メンタルの保ち方など、ある意味、自己啓発本、ビジネス書、実話エッセイ、小説を同時に読んだようなお得感。」
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