タクシードライバーぐるぐる日記 内田正治 (著) フォレスト出版 (2021/9/17) 1,430円

朝7時から都内を周回中、営収5万円まで帰庫できません

「言いがかりにも我慢の仕事」

タクシー乗務員がつづる憂いと怒りと笑いの路上観察記

――今日もお客に怒られて来い!

お客の中には上から目線でストレスのはけ口をドライバーに向ける人もいた。

お客の理不尽な言いがかりにも反論することなく、ぐっと我慢した。

嫌なお客が降りた後、車内で「バカヤロー」と何度大声で怒鳴ったことだろう。

――50歳でスタートし、65歳でリタイアするまでの15年間の体験を書きまとめた。

私には私にしか書くことができない事実や思いがある。

●第1章「その筋の人」より●
明らかに「その筋」、今の言葉でいう「反社」と思われる人が手をあげている。夜11時すぎ、浅草の路地裏だった。
本来なら知らないふりをして、そのまま通りすぎたいところだが、ばっちり目が合ってしまっている。これで目を逸らすわけにはいかない。
停めてご乗車いただく。いつもどおり丁寧に接客する。
伝えられたのはワンメーターもいかないくらい近くのクラブだった。
そこに到着すると、
「ちょっと行ってくるから、ここで待ってろ。逃げるなよ。会社と名前は覚えたからな」
運転者証を確認しながら、そう言う。
憶測だが、以前に関わり合いになりたくないと思って、待ての指示を無視して料金もとらずに逃げたタクシードライバーがいたのだろう。
私も数百円の支払いならば、とらずにこのまま逃げてしまいたい。しかし、そう言われれば、もう逃げるわけにはいかない。

「ユーモアと人情の機微に触れることのできる書である。と同時に、読み終わったあと、寂寥感が胸に残った。この感覚こそ、生きることそのものだと思う。大切にしたい。すばらしい書をありがとうございました。」

「タクシー運転手の悲喜こもごもの日常が淡々と書かれていて興味深い。早朝から深夜に及ぶ長時間労働、どのくらい稼いだかを掲示されて他の運転手と比較される、乗客からの理不尽な仕打ちまたは激励など、タクシー業界の実態を赤裸々に描いていて面白く、一気に読んでしまった。 」

「50歳でタクシー運転手になった著者の成長が、生き生きと描かれている。
客のあつかい、売り上げ向上の作戦、メンタルの保ち方など、ある意味、自己啓発本、ビジネス書、実話エッセイ、小説を同時に読んだようなお得感。」


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