開戦と終戦をアメリカに発した男―戦時外交官加瀬俊一秘録 福井雄三(著) 毎日ワンズ (2020/3/30)

松岡洋右、広田弘毅、東郷茂徳、重光葵、吉田茂らの「黒子」としてチャーチル、ヒトラー、ムッソリーニ、ケネディと渡り合った男は、

土壇場でスターリンに騙され、空しくミズーリ号に向かう……

終戦75年目の秘話、スクープ証言――

・ルーズベルトを震撼させた松岡洋右の四国同盟
・酔っ払ったスターリンに頬ずりされた加瀬俊一
・200億円を花柳界で使い切った吉田茂
・「吉田茂」は加瀬俊一のペンネーム?
・晩年に核武装論者になった吉田茂
・情報と引き換えに日本大使館から金を貰っていたジョン・F・ケネディ
・ハルを嘆かせた野村吉三郎大将の英語
・宣戦布告が遅れたもう一つの理由とは?

加瀬俊一が代作した昭和天皇からスターリンへの親書の中身

日米諒解案をでっちあげた男……

「大東亜戦争中に優秀な外交官が活躍した史実を再確認する事ができる。何と言っても当時の政治を動かした軍部は何故、優秀な外交官の力量を大戦略の場で生かす事ができなかったのか。今後の日本の外交と軍事戦略を考える材料の一つになるものと思われる。なお、本書の著者の熱心な取材活動により、優秀な外交官の生い立ちを再確認する事ができた。感謝!!」

「これまで歴史上あまり知られてない外交官が太平洋戦争の開始から終わりまで直接かかわった経緯にまず驚く。著者の意見もかなり入っているのだろうが、これまでの通説を翻す内容、例えば国連を脱退した松岡洋祐への高い評価は歴史に対する評価のむつかしさを示している。中学、高校の歴史でも、明治維新と共に、この時代を最重要課題として取り上げ、いろんな角度から歴史を見る教育をすべきであると考えるが、その副教材としてどうか。」

「加瀬俊一の名前をはじめ、知らないことが或いは知らされていない事(知識不足も含め)が多すぎて驚きました。
本当に勉強になりました。
自分は為政者ではないので、そういう場面に遭遇することはありませんが、意地に張り合いや情報不足や無知や頑迷さが国を危うくすることがよくわかりました。
今の世の中はさらに色々な要素が絡み合ってきますが、判断を誤らないようにしてほしいと思います。
友達に勧めました。加瀬俊一の著書も読んでみたいと思います。」


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