さくら 西加奈子(著) 小学館 (2007/12/4) 

累計55万部突破! 2020年11月公開

両親、三兄弟の家族に、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた犬が一匹。

どこにでもいそうな家族に、大きな出来事が起こる。

そして一家の愛犬・サクラが倒れた–。

ヒーローだった兄ちゃんは、20歳4か月で死んだ。

超美形の妹は、内に籠もった。

母も肥満化し、酒に溺れた。

僕も東京の大学に入った。

あとは、「サクラ」となづけられた犬が一匹――。

そんなある年の暮れ。家を出ていた父が戻ってきた…。

「もし20歳で読んでいたら、もっと感動していたかもな本です。犬の話として期待するとちょっと外れるかも。甘酸っぱくて切ない兄と弟と妹の物語。性教育?な部分も多い。感受性豊かな若い人にはお勧めします。」

「さくら。こんなにも家族に可愛がられて家族の中心的存在でいてなんて幸せな犬なのだろう。
そしてあんなにも優しい兄の死。兄は死を自ら選んだ。
だけど兄と同じように世界の隅に追いやられたフェラーリはあのあとどうなったのだろう。
奇声をあげパイプを振り回し、そして一体あのとき、なにを見つけたのだろう。
人は、フェラーリのようになったとき、その先に何を見るのだろう。」

「本を読んで久々に泣きました。
結論から言うと、心温まる家族小説です。
犬を飼っている方なら、家族がピンチの時助けられたことはありませんか?私は、経験があるので思い出しながら読んでいました。
また関西弁での会話が面白かった。方言っていいなぁ、と。
しかしながら、やはりホテル・ニューハンプシャーに似ています。当然、さくらの方が稚拙ですが。我慢して読み続け、読んで良かったなぁと思わせる作品でした。」


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