東大教授、若年性アルツハイマーになる 若井克子(著) 講談社 (2022/1/13) 1,540円

元脳外科医で、最高学府の教授でもあった夫・若井晋。

その彼が若年性認知症になるとき、本人は、そして家族は、どうしたのか。

長い苦悩をへて病を受け入れ、新たな道へと踏み出した夫婦の軌跡を、妻・若井克子が克明に描き出す。

当事者・若井晋が語る「認知症の人から見た世界」とは?
「最初は『何でだ』と思っていました」
「けれども私は私であることがやっとわかった」
「私が見ている感じと、みなさんが見ている感じが違うんです」
「僕の住んでいる世界は、たいへんなんだよ」
「『大変だったなあ』と一言、言ってくれればよかった」

【著者・若井克子の言葉・・・本文より】
晋は若年性アルツハイマー病になって、知識を、地位を、職を失った。
それは、世間からは「地獄」に見えるのかもしれない。
だが私には、むしろ、すべて失ったことで「あるがまま」を得て、信仰の、人生の本質に触れたように感じられるのだ。

病は人生の一過程に過ぎない。認知症になっても、私は私であることに変わりはない――。

認知症患者800万人時代を生きるための必読書がここに!

著者について
若井 克子
香川県生まれ。日本女子大学在学中にキリスト教に入信。卒業後は徳島県の県立高校などで教諭として勤務し、1974年、当時は勤務医だった若井晋と結婚する。二度の海外生活などを経て、1999年、夫が東京大学の教授に着任するが、若年性アルツハイマー病とそれにともなう体調不良により退官。以後、認知症の当事者とその家族として各地で講演活動を行いながら、2021年に夫が最期を迎えるまでサポートを続けた。


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