東京新大橋雨中図 杉本章子 (著) 文藝春秋 (2025/1/4) 968円

明治初年の東京を舞台に、「最後の木版浮世絵師」となった小林清親の半生を描く傑作時代小説。

失われつつある江戸の情景への愛惜、一世を風靡した「光線画」の凋落。

時代の激動に呑み込まれて沈みゆく人々と自身へのやるせなさを噛みしめる清親の、優しさゆえの苦悩と新時代へかける想いが交錯する。

第100回直木賞受賞作。

「いかにも好もしい男」―-解説・田辺聖子

「江戸から東京に変わった時代の絵師、小林清親の物語。短編4話。新橋ステンション夕景、東京新橋雨中図、根津神社秋色、浅草寺年乃市。最初は伏線としてだけ絵が出てきて、幕末から明治の動きの中で生きている人を描写。人物を描いてから、芸術を題材にした物語を書く。東京の地理に詳しくなければ地図を見ながら、距離を掴みながら読むのも一興。サンジョルジュの日に読んだ本の感想をあなたに。」

「単なる絵師の物語ではなく、佐幕派側の人間が維新後苦労を重ねながら何とか生きていったという観点から描かれていて、それが小林清親という才能と成功と結びつくことで、話としては面白いのは間違いない。誰も意外と注目しなかった部分で目の付け所が素晴らしかったといえよう。最も、維新後の鉄道、新橋ステイションといった文明開化やビールやワインの普及等人々の風俗の変化を巧みにとらえて表現していることや、同時に江戸の名残を感じさせる表現、知識を随所にちりばめていることが話に奥行きを与えてるのは作者の力量だと思う。猫板にワインを注いだ湯呑をおいたなんて、ちょっと良いよね。」


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