育たない胸に、どうしてこんなに悩んでいるのだろう。
いくつ年を重ねても、いつも人生に自信を持てない。たかが胸なのに。
されど、胸――。
生きづらい世の中との隔たりをやわらかく溶かす珠玉の小胸小説。
『ブラ男の告白』『EあるいはF』『授乳室荒らしの夢』『胸は育たない』の4篇を収録。
佐々木愛「ここにあるはずだったんだけど」
小さい胸に悩む女性が主人公の短編小説集。紹介には「小胸小説」とある。
人は悩みを抱え、闇を感じ、でも仕方なく生きている。その「仕方なさ」が今の時代の閉塞感に合っていて、ものすごくシンパシーを感じる。
とにかく人物造形が見事(2月22日発売)— ふかや まもる (@MAMONOSUKE) January 18, 2023
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