一人称単数 村上春樹 (著) 文藝春秋 (2023/2/7) 792円

人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。

8作からなる短篇小説集、待望の文庫化!

ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。

同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。

鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。

スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。

そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。

「一人称単数」の世界にようこそ。

「村上春樹の自伝的な野球の話とか猿の話が面白かったです。一人称単数はいつも通りの村上春樹って感じがして良きかなーって感じだったです。With the Beatlesもとても良い教訓になる話だなーと思いました。以上!」

「村上春樹作品はいつもそうだが、なぜ面白いのか?がうまく説明できない。けれども面白い。一つ確実に言えるのは文章の妙味があること。表現それ自体と他の作家と一線を画する文体。読めば村上春樹と確実にわかる文体。そこに魅力があることは間違いない。しかし、それでだけではなく不思議な(必ずしも起承転結ではない。伏線も回収されるとも限らない。けれども不思議と惹きつけられる)ストーリーも魅力の一つ。この短編集もまた村上ワールドを堪能させてくれた。」

「「僕」=村上春樹で読んで差し支えないので、短編集というより妄想エッセーと呼んだ方が早い。
取り留めもない、特に伝えたい事も無いような文章が、回りくどく冗長な文体で綴られている作品だと感じた。」


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