星になりたかった君と 遊歩新夢 (著) 実業之日本社 (2022/6/3) 770円

【きっと見つかる、大切なもの。
――実業之日本社文庫GROWからあなたへ。】

少女は星になりたかった。そして僕は、彼女の星を探した――。

命を懸けた切ない恋。

永遠を誓う青年と少女の、号泣必至のラブストーリー!

今世紀最高の純愛に、誰もがきっと涙する!

祖父の遺志を継ぎ、私設天文台の守り番となった大学生の鷲上秀星は、星祭りの夜、高校生の琴坂那沙と出会う。

「あたしね、星になりたいんだ! 」

那沙は誰も知らない星を一刻も早く見つけたいと強く望んだ。その星に自身の名をつけるために…。

秀星も一度は断念した新天体発見への情熱を再燃させる。

だが、それは、命のリミットを間近にした那沙の心の底からの叫びであり、ふたりの悲しい運命の序章に過ぎなかった――。

2020年、「最も映像化してみたい小説作品」そう絶賛され、LINE×日本テレビ×アニプレックスの三社が主催する、第1回 令和小説大賞にて「大賞」を受賞。応募総数4440作品の頂点に立ち、ドラマ化され、多くの人々の胸を熱くした。

本作はまさに、令和という時代が放った不朽の名作と言えよう。

若者たちが命懸けで純粋に誰かを想うことの素晴らしさ、

そして、愛する人との悲劇的別れの予感、迫りくる命のリミット…。

読み進めるごとに心が鷲?みにされ、涙が溢れて止まらない。

切なく儚くも、まっすぐな優しさ溢れるラブストーリーは、衝撃のラストに涙腺崩壊!

伝説のラブストーリー、待望の文庫化!

著者について
大阪府生まれ。奈良大学文学部地理学科卒業。ユーフォニアム奏者。天文家。英国式ブラスバンド: Frontier Brass OSAKA主宰。2013年、オーバーラップ文庫キックオフ賞「金賞」受賞作『きんいろカルテット! 』で小説家デビュー。2020年、本作『星になりたかった君と』で第1回令和小説大賞「大賞」受賞、応募作品総数4440作品の頂点に。単行本(実業之日本社)として刊行、その後ドラマ化され話題となる。ほか執筆作品として、『三日後に死ぬ君へ』(実業之日本社)、『どらごんコンチェルト! 』『小悪魔だけど恋愛音痴なセンパイが今日も可愛い』(オーバーラップ文庫)など。

「登場人物達のどこまでも純粋な愛に心を洗われました。
ベタな言い方になりますが、今ある自分や身近な大切な人たちの命の有り難さを改めて実感させてもらえました。
この作品の中心にある「星・天文学」ですが、この分野について何の知識の無かった私でも分かりやすく丁寧な説明がされていたので楽しむことができ、思わず星の魅力に引き込まれてしまいました。
著者が実際に天文マニアな為にマニアックな描写も多いので、天文ファンの方でも十分に楽しんでいただけると思います。
(遊歩新夢先生の他の作品でもそうですが、初心者とマニアの両方を同時に楽しませられる書き方をされてて本当に凄いと思います)

凶大な理不尽に苛まれながらも真っ直ぐ強い想いを抱き続けるヒロインと、彼女の不幸を知っても尚ひたむきに純粋に彼女を愛する主人公の姿は、壮大なスケールで物凄い事象が起こり続けているにも関わらず澄み渡って美しく見える、作中に出てくる夜空のように感じました。」

「久しぶりに出会った見事な読了感。

ヒロインのフラグが最初から立ちっぱなしなので、どちらかと言うと純文学というよりはライトノベルの立ち位置に感じる。

作品全体を通して存在する緊張感が後半に向かうにつれて緩むことなく駆け抜けていくので、是非一日時間を作って一気読みしたい作品。

作者曰く、「二時間の劇場版アニメ」を意識して作られたそうなので、アニメ化して欲しい作品だと思う。
ヒロインはアニメ化してより一層輝くと確信しています。
ドラマ化はされたがこちらとは原案を同じくした枝分かれ作品であったので、原作準拠のアニメーションも見たい。

星の描写がとても綺麗で、読んだ後にきっと空を見上げたくなるでしょう。」

「遊歩さんの過去作(きんいろカルテットなど)もそうでしたが、「コレ、現場を知っている人じゃなきゃ絶対書けないでしょ!」という描写が満載です。そういうディティールの積み上げで、説得力のあるストーリーになっていると感じました。

これを読んだ方、是非一度、都会を離れて星を見に行って下さい。宇宙の鳴る音がきっと聴こえますよ。」


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