徳川家康 弱者の戦略 磯田道史 (著) 文藝春秋 (2023/2/17) 880円

徳川幕府が260年隠してきた真実を暴く!

信長、信玄、そして秀吉。

圧倒的な強者を相手にしてきた家康はつねに「弱者」だった。

それがなぜ天下人となったのか?

そこには弱者だから取り得た戦略、ライバルからの旺盛な「学び」があった。

第一人者が家康の実像に迫る。

「NHK大河ドラマ「どうする家康」を10倍楽しむための一冊である。三河の弱小大名ながら、戦国時代を巧妙に生き抜き、信長と秀吉がつくった基礎を活かして260年も続く長期政権を築いた「天下人」のイメージが強いが、その時々の判断や行動は悩ましく、「どうする?」の連続であったに違いない。

本書の構成は、三河という地政学、信長との関係とそこからの学び、武田信玄との戦いが徳川を強くした経緯、本能寺の変の周辺事情、秀吉との関係と天下人となるまで、という5つの章から成り立っており、展開される歴史は、ドラマのように劇的である。

本書では、家康の「弱者の戦略」から何が学べるかという視点をベースに、史実のみを並べるのではなく、議論のある点についてはその旨を記し、「尾ひれ背ひれの付いた」後世の記録などの伝聞・伝説も含めて、どのような理解・解釈ができるかという幅の広い柔軟さも持たせて、何を教訓とするかの判断や学びを読者に提供している。本書を読んで大河ドラマをみると、史実(に近いストーリー)とフィクションとしてのドラマの違いが理解でき、より一層ドラマを楽しめる筈である。」


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