特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来 南原詠 (著) 宝島社 (2022/1/7) 1,540円

第20回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、現役弁理士が描く企業ミステリーです。

特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。

今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。

未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……。

「特許権を巡る、敏腕弁理士の活躍を描いた作品ということで、興味を持ったので読みました。
特許権の侵害だということで、他社から警告を受けた会社から依頼を受けた弁理士が、顧客や相手企業側と、うまくやり取りをしながら、その警告の真の目的を炙り出す、というストーリーです。
昨年のこのミス受賞作である「元彼の遺言状」と同様、主人公は若くて敏腕の美人弁理士です。性格もキツめでよく似ています。
よく知らない弁理士の仕事も分かるし、専門知識が無いため、少し難解ではありましたが、会話が多くてサクサク読めました。」

「これでもかと新しさを盛り込んだ内容で楽しんで読めました。読後に冷静に読み返すと700件の特許を取得しているハナムラに違和感が見つかりました。これだけの特許を持つには、大手の特許事務所と専門の弁理士、訴訟対応の弁護士に依頼しなければ不可能です。社内にも専門スキルを持つ知財スタッフがいるはずです。
社内発明に対する規程がないなどあり得ない話です。未来にハナムラ契約の弁理士の対峙が無いのは極めて不自然で残念でした。」


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