激動 日本左翼史 池上彰(著)、佐藤優(著) 講談社 (2021/12/15) 1,012円

学生運動と過激派 1960-1972

高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバ、あさま山荘事件の衝撃。

左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか?

戦後左派の「失敗の本質」。

「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優)

「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命でもあります。」(池上彰)

自分の命を投げ出しても構わない。他人を殺すことも躊躇しない。

これが「思想の力」である。

いま、戦後史から学ぶべき歴史の教訓とは。

「前作を読ませてもらっていて色々と気がついた事が沢山ある。例えば、リベラルと左翼は別物だと言う事もリベラルは統率は嫌らう事が信条に対して左翼は上から下まで鉄の規律で統率し理性を満遍なく行き渡らせる事が信条たど言う事が。日頃から右の人達は「リベラル左翼」と言う文言が実は彼等がリベラルと左翼の違いを認識していない事も驚いた。」

「時代だったとはいえ、本気で政治を考えたのはやはり戦後という意識が残り、朝鮮、ベトナムと戦争がまだまだ身近だったからだろうと思う。その中で左翼が分裂していく様、各政党の立ち位置が明確すぎるくらいに解説されています。」

「前著に続き、共産党の六全協以後の新左翼の登場と自滅の歴史とその内在的論理を平易にまとめられており、左翼の知識がない一般の読者にも読みやすい。むしろ、左翼運動を知らない世代が同じ罠に嵌まらないように読んでもらいたいという著者の意図がよく理解出来た。」


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