
運命もロマンも信じない今の大人の恋愛とは
花屋でパート勤務をしている主人公の彩香は、30代で未亡人となった。
高校生の頃恋焦がれた20歳以上年の離れた数学教師との出会いを運命と信じ、想い続け、卒業後に2人は結ばれた。
娘も授かり幸せな生活を送っていたが、その最愛の夫はガンで他界。
当時の彩香にとってすべてだった夫。
喪失感を抱え「もう運命なんて信じない。ロマンも要らない」とすべてを諦めて暮らしていたが、ある日、自分が失ってきたものの大きさに気づく。
そして、焦燥感にも近い熱い衝動から偶然出逢った男性・今井と「雑な大人の恋愛」をすることに。
ほどよい距離感と大人のルールを決めて始まった二人の恋。
だが、徐々にその関係性は歪に綻び始める。お互いを、「運命の果てに立ち尽くしていた者同士」と実感していたはずだったが、徐々に彩香の心には違和感が生じる。
そして今井にも、打ち明けられずにいた「真実」があった・・・・・・。
不倫、泥沼、女性が悩み泣き濡れる恋愛・・・・・・。
そんな「昭和・平成までの大人の恋愛」とは一線を画す、現代<いま>の大人の恋愛に「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞の著者が真っ向から取り組んだ渾身の一作。
5/21発売 運命の終い/奥田亜希子 小学館
汚れた大人の恋愛、そのイメージが変わる一冊。女子高生の一途な恋が成就、できちゃった婚から怒濤の20年、夫とは死別し娘も遠方で一人身に。40歳の綾香、枯れた心から始まる大人の恋愛、割り切った遊びが次第に…。解放感あるラスト良かった#フタバ図書 #読了 pic.twitter.com/1DJF7LvIHt— フタバ図書公式 店舗や商品の情報をお届けします (@futabaofficial3) April 15, 2025
ずっと以前から、奥田さんに「大人の恋愛小説」の執筆をお願いしていた。
どうしても読みたい、と思っていた。
その後奥田さんが第二回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」を受賞されたと聞いて、「やっぱり!」と思った。
その後もぶれずに「大人の恋愛小説」の執筆をお願いし続け、5年ほどの月日を経て、ようやく形になった。
打ち合わせをする度、小説の輪郭が見えてくる過程でわくわくしたし、何度も「やっぱり(読みたい)」と思い、そして完成したときには「やっぱり、お願いして良かった。
待っていて良かった」と思った。「大人の恋愛小説」という言葉から連想される従来のじっとり感はまったくなく、むしろ読後は爽やか。現代の大人の恋愛は、かくあるべし、と背筋がシャキッと伸びる。
分別もある大人の女性は、恋愛にすがりついたりしない。戯れから始まる恋愛も、自分の成長の糧としてしまう。
そんな女性の成長譚と逞しさをさらりと紡ぐ、奥田さんのなめらかな文章と小説世界。
是非ご堪能ください。
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