彼は早稲田で死んだ 樋田毅 (著) 文藝春秋 (2021/11/8) 1,980円

大学構内リンチ殺人事件の永遠

内ゲバが激化した一九七二年、革マル派による虐殺事件を機に蜂起した一般学生の自由獲得への闘い。

いま明かされる衝撃の事実。

「私も当時を知る者です。この本は忘れていた記憶を甦らせてくれました。
悲惨な暴力の横行も思い出しました。
暴力を振るっていた田中氏(故人)のその後には、暗澹たる思いがしますが、大岩氏については、樋田氏が面談するまでは自発的に過去を告白・総括することはなかったのか、もし面談がなかったらそのまま隠し通す積もりだったのかと、その姿勢を疑問に思いました。
運動の中心にいた人の回想録にありがちな自己陶酔や上から目線の記述ではなく、たいへん読みやすい文体です。
当時を知らない世代の人たちにも、ぜひ読んでいただきたい本です。」

「「高邁な思想」を隠れ蓑に、平然と殺人が実行された狂気。当事者が多くを語らないなかで、若い世代へ向けて、その事実を書き残そうとする著者の姿勢に共感します。」

「キャンパスが暴力に支配されていた事実。記録されない事実は消えてしまう。暴力に立ち向かった一般学生の側の記録は貴重だ。
そして記録として以上に、暴力と抵抗、寛容と不寛容に直面した当事者の葛藤が生々しく語られており今日的だ。圧巻は、ジャーナリストとなった被害者と、環境活動家となった加害者の対談だ。50年の時を経てなおすれ違う。
記録的記述もあるがジャーナリストの手による文章は読みやすい。」


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