歴史探偵 忘れ残りの記 半藤一利 (著) 文藝春秋 (2021/2/19)

歴史のよもやま話から悪ガキ時代を描く自伝的エッセイまで。

昭和史最良の語り部

半藤さんの遺した「人生の愉しみ方」

  • 第一章 昭和史おぼえ書き
  • 第二章 悠々閑々たる文豪たち
  • 第三章 うるわしの春夏秋冬
  • 第四章 愛すべき小動物諸君
  • 第五章 下町の悪ガキの船出
  • 第六章 わが銀座おぼろげ史

「今年の1月に亡くなった半藤一利氏の遺著『歴史探偵 忘れ残りの記』 (文春新書)を読んだ。

『忘れ残りの記』ってどこかで聞いた書名だなと思って手にすると、半藤氏が昔、吉川英治氏の担当をしていて、彼が書いた自伝的作品の『忘れ残りの記』 (講談社)を思い出してつけたというエピソードが「編集部付記」に出ていた。
吉川氏のその作品は昔昔読んだ記憶がある(が、忘失)。

厳父の家業失敗により、著者は11歳で実社会に抛り出された。以来、印章店の小僧をはじめとし、印刷工、給仕、小間物の行商、港の船具工など、幾多の職業を経験し、浮世の辛酸をなめ尽す。幼いながら一家の大黒柱としての自覚、また逆境に芽生える思慕の情、隆盛期の横浜が少年の著者に投げかけた強い色彩―その波瀾に富んだ少年期を回想した半自伝であり、吉川文学の原点でもある---といった内容。」


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