「キャンプや車中泊」が大ピンチ!
自動車「オートライト完全義務化」での実情と対策! 消灯可能な車種は?
車の技術は日々進化しています。
保安基準の改正により、2020年4月以降の新型車に装着の義務化がされたオートライトもその一つ。
2021年10月には継続生産車を含め完全義務化されました。
つまり、現在新車を購入すると必ずオートライトが装着されています。
実はこのオートライトがキャンプや車中泊を楽しむ人々にとって悩みの種となっていることをご存じでしょうか。
目次
そもそもオートライトって、なに?
自動車のオートライトとは、周囲の明るさに応じて自動でライトがON/OFFする機構です。
運転者が操作しなくても、周囲が暗くなってくれば自動で点灯し、明るくなれば自動で消灯する仕組みです。
国土交通省発表の資料によると、先進安全技術の活用により、「人」に起因する事故を未然に防止するとの観点から導入され、「また、このうち、自動点灯に係る機能については、手動による解除ができないものでなければならないこととします。」と記されているのです。
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車のオートライトは、キャンプ場で迷惑かけるなあと思って。真夜中に車に物を取りに行っても明るくしてしまう。もし震災が来て被災者が車で暖を取ったら、夜中でも明るくしてしまう。駐車場待ちしても対面車の人を眩しくする。消せる機能必要。新車購入躊躇。— nakajima shuu (@shuichinosuke) October 11, 2022
オートライトの何が問題なのか
キャンプや車中泊、夜釣りなどの際、やむを得ず夜間にエンジンをかけることもあるでしょう。
オートライト未装着車両であればライトを点けなければいい話ですが、義務化されたオートライト装着車は「自動点灯に係る機能については、手動による解除ができないものでなければならないこととします。」とある通り、そもそもOFFの設定が無い仕様や、スイッチをひねると一時的に消灯はできるが、手を離すとAUTOに戻ってしまう仕様などがあります。
つまり、暗い中エンジンをかけると否応なくヘッドライトが点灯してしまうということなのです。
暗く静まり返ったキャンプ場でエンジンをかけるだけでも気を遣うのに、さらには煌々とヘッドライトが点灯したままとなれば、トラブルにもなりかねません。
車中泊する際も、向かいに停まっている車両を照らし続けてしまえば、やはり相手も迷惑でしょう。
不覚にも、まさかの高規格キャンプ場!オートライトで消灯スイッチは見当たらす、暗闇を取るか、乾燥撤収を取るか? pic.twitter.com/DINQ9nmBsp
— イトメン@eat麺 (@itomen1038) April 27, 2016
やはり例外も
標準装備が義務付けられているオートライトですが、国土交通省の資料によると「※ 走行用前照灯又は前部霧灯を点灯している場合及び自動車が駐停車状態にある場合等を除く。」とのただし書きもあり、
停車中に限り消灯できる車両もあるということはあまり知られていません。
そこで、メーカーの資料を元に、ライトスイッチにオフがなくても、停車時にヘッドライトを消灯できる車両をいくつかご紹介します。
紹介する車両は全て現行車種での標準装備となっています。
【三菱デリカD:5】(2020年12月発売以降の車両に適用)
「ライトスイッチを車幅灯の位置へ」→「パーキングブレーキをかける」→ヘッドライト消灯
「ライトスイッチをAUTOの位置へ」→「パーキングブレーキをかけてPレンジに入れる」→「スタートボタンでエンジン再始動」→ヘッドライトと車幅灯を消灯
【日産X-TRAIL】(2020年11月発売以降の車両に適用/2021年10月発売以降の車両から現在の操作法に変更)
「ライトスイッチを中央段のライトマークの位置へ」→「セレクトレバーをPまたはパーキングブレーキをかける」→ヘッドライト消灯
「ライトスイッチをAUTOの位置へ」→「セレクトレバーをPまたはNに入れる」→「キースイッチ(電源ポジション)をOFFにする」→「ブレーキペダルを踏みながらキースイッチをOFFからONにする」→全てのライトが消灯
【トヨタYARIS】(2019年12月発売以降の車両に適用)
「ライトスイッチを最下段の位置で1秒以上保持」→ヘッドライトとスモールランプを消灯
自身の車であればオートライト機能の有無について確認はできると思うが、レンタカーや、家族に車を借りるといった際には、オートライトの有無や消灯方法があるかを事前に確認しておく必要があります。
キャンプ場や車中泊の際に思わぬトラブルを招かないように注意しましょう。
また、今後新車に買い換えようと考えている人は参考にして欲しいところです。
また、車中泊の場合は、向かいに停めた車がヘッドライトの消灯方法を知らないケースも考えられるので、サンシェードなどを活用して眩しさを防止する対策を用意しておくと安心です。
代車で人生初の軽自動車。身長180近いので窮屈なのは仕方ないとして、装備はオートライトにワンタッチウィンカー、アイドリングストップと中々に充実してた。あとは積載は案の定かなり厳しいのと、四人乗って高速は厳しいだろうし、キャンプは到底無理だなと。あとスピーカーの音がめちゃ悪かった笑
— しんたろー (@ksmgn1) June 12, 2021
ネットの声
「自分のマイカーは現行ハスラーですが、停止状態であればスイッチを下へ一度捻ればヘッドライトオフ、もう一回捻ればオールオフになります。
そして少しでも動けばすかさず自動でライトが点灯。これが一番シンプルで間違いないと思う。
ライト関連は安全性に関わる重要なもの。メーカーや車種によって操作が異なるのはいかがなものでしょうか。
せめて国内メーカーくらいは統一規格にしてほしいと思います。」「オートライト機能を装備した車でも、たいていはPモードにして何かしらの操作をすれば消灯できると思う。
運転する側がそれを知らない(マニュアルを見ない)のも問題だし、車種ごと操作が違うのも問題。
Pにすればヘッドライトはオートオフ(手動でオン)にしてもらいたい。
駐車場でヘッドライト点灯したままの車はホント眩しいし、周囲の人等が見えなくなることもある。」「特に近年、夜間でも無灯火で走る車を良く目にします。ヘッドライトを点けずによく運転できるなと思う反面、外からは全く見えないため、無灯火による事故が多発しているからこその技術的改善と思います。ライト完全オフができない多少の不便はあるかも知れませんが、無灯火撲滅による事故防止なら賛成です。」