コンビニ店員も万能ではない“スマホさえ見せればいいという勘違い”

コンビニ店員に「無言でスマホを見せればいい」と思っている客の大きな勘違い

店員は「何でもわかる」と思われがち。

しかし、その業務は多岐にわたります。

最近はあまりに増えすぎて、全てを把握できない状態。

ベテラン店員でさえそうなのですから、新人店員は尚更でしょう。

客からすれば、「そんなの関係ない」ということは承知ですが…。

しかし、ときには困ってしまうこともあるのです。

店員は業務が多すぎて「全てを把握しているわけでない」

もちろん、客から聞かれた際にわかることは教えるのですが、わからないことは正直に「わかりません」と答えるようにしているそう。

適当に答えてしまうと、間違っていた場合に「あの店員が言ったから」「責任取ってください」なんてことになりかねないのです。

こんなこともあったようです。

30歳前後の女性がレジに来て「d払い」の入金3000円を行いました。

これは店員としても簡単な作業でスマホに映し出されたバーコードをスキャンして3000円をもらうだけ。

1日に何回もやることです。

その女性は入金後もレジの近くに立ってスマホをずっと眺めていました。

商品の搬入など別の仕事もあるので、店員はレジから離れようとしました。

すると女性は「あの~、入金したのですが今から使えますよね? 入ってないみたいなのですが」

そう言って、スマホを見せてくるのです。

しかし、店員には女性のスマホの使い方なんてわかりません。

レジ以上のことはできないのです。

きちんとレシートも出ていました。

「すいません、こちらではわからないので、レシートに書かれているお客様相談センターに問い合わせたほうがいいですよ」

しかし、その女性は露骨に嫌な顔をしながら吐き捨てるように言ったのです。

「そういうこと知らないでやっているんだ~」

コンビニは郵便局ではないのに…

たまに封筒や手紙を持ってきて「この大きさだと切手はいくらですかね?」と聞いてくる客がいます。

郵便局ではないので、正確にはわかりません。

ある時、少し厚い手紙を持ってきた客に料金を聞かれたので「測るものがないのでわからないです」と言うと、「84円じゃ無理ですよね? 94円? その上ですかね?」。

ここで安易に答えるわけにはいかないのです。

「間違いがあるとマズイので答えられないですよ。郵便局に行ったほうがいいかもしれません」

すると大体、ムッとしながら「94円にしときます」となります。

微妙な大きさ、重さなら最初から郵便局に行ってほしいものです。

客は無言で“スマホを見せればいい”と思っている

近年はキャッシュレス化が進み、客は無言でスマホを見せれば「店員ならわかる」と思いがちです。

しかし、決してそんなことはありません。

昨年末のクリスマスイブのこと。

コンビニにはケーキの予約が二件入っており、冷蔵庫に保管されていました。

そして、そんなことも完全に忘れるくらい忙しかったのです。

20歳ぐらいの男性が、レジでいきなりスマホの画面を見せてきました。

相手は何も言いません。

何かの支払いかと思うがバーコードがないのです。

「すいません、バーコードを出してもらえないですかね?」

彼は画面をスクロールしましたが、バーコードが見つからないようです。

ようやく声を発します。

「スマホで予約して、この店のはずなんですけどね」

そう言って、たくさんの文字が書かれた画面を見せられたのですが、なんのことやらサッパリです。

「何の支払いですか?」

実はこのようなことがよくあるそう。

再びスクロールすると、ケーキの画面が出てきました。

「もしかしてケーキの予約ですか?」

「あ、はい」

最低限のコミュニケーションを放棄するな

最初から「ケーキを予約している〇〇です」と言えばいいだけです…。

いかに便利なキャッシュレスなどが進んだと言ってもスマホを見せる前に要件を伝えればいいのでは…。

人として最低限のコミュニケーションを放棄しているのです。

その30分後、今度は小さな二人の子供を連れた女性が来店しました。

そして、やはりスマホの画面をいきなり見せてくるのです。

支払いかと思ってスキャンしようとするとバーコードがありません。

店員は、客が無言でスマホを見せてきた場合、反射的にスキャンしようとする習性があるのです。

「バーコードを出してもらえますか?」

そう伝えるのですが、バーコードは出てきません。

一緒に画面をスクロールすると、一番下には例の画像が。

「……もしかしてケーキの予約の方ですか?」

「あ、はい」

ネットの声

「お菓子を買うのでも、コンビニ・スーパーと高級専門店ではサービスが違うのは理解しています。だから価格に差がある。私はコンビニでは重要な手続きはなるべくしないことにしています。職業柄若い人を多数見ているので、どんな能力の人がコンビニ店員をやってるかわからないのを知っているから。警察の人が自分の子供にコンビニバイトだけはやめるように言っているというのも聞いたことがあります。(意識なく不法行為をする恐れがあるから)高級店と大衆店では期待できるサービスは異なることを理解してないのは、高級店対象外の層なんでしょうね。」

「店と客は対等なので、双方が良い取引になるように努め、少しずつ歩み寄ればいいのにと思います。そのためには、責任がある範囲をしっかり理解しないといけないんじゃないかなと。用件を伝えるのは自分の責任、アプリケーションが動かないのはアプリ会社の責任、アプリケーションの使い方がわからないのは自分の責任、店内のサービスが使えないのは店の責任、店内サービスの仕様を説明するのは店員の責任、そのサービスの仕様を知らずに用件が果たせなかったのは自分の責任、というような。(この場合、店の責任と店員の責任を同じ人が被ることはあるけれど)周りに求めるだけじゃなくて、自省を忘れずに生きていきたいものです。」

「私はコンビニで働いたことはないですが、今コンビニでは業務内容が多岐に渡り大変なのは分かります。記事にあるような行動を取る客は大変失礼であり他力本願が過ぎますね。いくらスマホ決済でも、要件、内容、支払い方法など最低限の会話は必須ですので、客側がアシストしてやるくらい充分な会話はした方が良いと思います。」



おすすめの記事