iDeCoやNISAで得する人と損する人の差とは

「iDeCoやNISA」で得をする人・しない人の差

なぜ銀行で投資信託を買ってはいけないのか

国は近年、国民が投資することを積極的に勧めており、iDeCoやNISAなど税制が優遇される制度をいろいろと用意しています。

どちらもやったことがない、という人はどちらから始めればいいのでしょうか?

素人にもわかりやすくお金の知識をYouTubeで発信している税理士の大河内薫さんが、著書『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』の中から解説しています。

iDeCoやNISAってなに?

iDeCoやNISAを始めるときの前提条件として、まずは生活費の6カ月~1年分を貯めてから始めるようにしましょう。

生活費を投資に回すという行為は大変危険だからです。

もし、毎月一定の金額を銀行に貯金しているという人は、その何割かを投資に回してもいいでしょう。

iDeCoとNISAはどちらも税制が優遇される制度ですが、それぞれ向き不向きがあります。

【iDeCoに向いている人】
・60歳まで引き出せなくても大丈夫な人
・現在、所得税の税率が高い人(節税対策が効果的)
・厚生年金がないフリーランス

【つみたてNISAに向いている人】
・少額から投資したい人
(楽天証券の場合100円から、一般的には1000円から可。iDeCoは5000円から)
・ズボラな人
(iDeCoよりは手続きが楽)

【併用が向いている人】
・毎月合計5万円以上積み立てられる人
(毎月5万円で30年利回り5%の場合、投資額1800万円が4000万円以上になる)

最大の違いは、節税のタイミングとお金を引き出せるかどうか。

iDeCoはまさに年金なので一度始めると60歳まで引き出せません。

つみたてNISAはいつでも引き出せますが、時間を味方につける投資法なので、基本的には途中の現金化はおすすめしません。

節税効果を重視する人はiDeCo、いざというときに現金化して引き出せるようにしておきたいという人はNISAを選ぶといいでしょう。

NISAを始めるなら「ネット証券一択」

つみたてNISAを始める場合、まず証券口座を開くところからです。

証券口座の中にNISA口座を開く、という形になります。

NISA口座は開設すると1年単位でしか金融機関を変更できないので、最初が肝心です。

つい、窓口に人がいて安心だから、という理由で「まずは銀行で」と思いがちですが、おすすめなのはネット証券。

この一択と言っても過言ではありません。

なぜなら、店舗や窓口がない分、手数料が圧倒的に安いからです。

また、店舗型の証券会社や銀行で買えるのは多くても20種類程度ですが、ネット証券の場合は100種類以上の中から選ぶことができます。

ネット証券もいろいろありますが、ずばり初心者には楽天証券がおすすめです。

画面操作がわかりやすく、つみたてNISAをしながら楽天ポイントが貯められます。

また、証券口座とつみたてNISA口座を同時に申し込めるという点も便利です。

パソコンがなくてもスマホから申し込めます。

ネット証券は100種類以上から選べるのが魅力、とお伝えしましたが、とはいえ素人だと「いったいどれを選べばいいの?」と途方にくれてしまうかもしれません。

そこで、税理士・大河内薫が個人的におすすめの投資信託をご紹介します。

【おすすめの投資信託】

プランA:過去の運用成績がいいアメリカ株式でいくなら
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
……S&P500に連動していて、手数料が最安!
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
(【 愛称】楽天・バンガード・ファンド 全米株式)
……アメリカ主要500社だけではなく、アメリカ株式全体に連動!

プランB:アメリカを含む全世界株式で安定的成長を期待するなら
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
……手数料最安で、日本を含む世界の3000社に投資!
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(【 愛称】楽天・ バンガード・ファンド 全世界株式)
……日本を含む世界の8000社に投資!

プランC:比較的ローリスクでいくなら(その分ローリターン)
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
……世界中の株式+債券や不動産にも投資!

iDeCoの節税効果はどのくらい?

iDeCoは節税になるので「所得税が高い人におすすめ」とお伝えしました。

NISAとの違いは、iDeCoは、「確定拠出年金」というその正式名称どおり「年金」であるということです。

老後の年金を自分で増やせる以外にも、事故などで障害を負ってしまったときに障害給付金が受け取れる、死亡した場合遺族に死亡一時金が支払われる、など「保険」的な意味合いを持ちます。

正直なところ、iDeCoでいくら節税ができるのかは職種によっても違います。

ケース1:会社員(年収400万円で税率15%と仮定)の場合
掛金が10,000円なら、毎年の節税額は18,000円
掛金が上限いっぱいの23,000円なら、毎年の節税額は41,400円

ケース2:公務員(年収700万円で税率30%と仮定)の場合
掛金が上限金額の12,000円なら、毎年の節税額は43,200円

ケース3:専業主婦・主夫(年収なし)の場合
掛金上限額の23,000円なら、毎年の節税額は0円
このように、収入が多く税率が高い人ほど、節税できる金額が増えていきます。

受け取りの際にかかる税金の違いにも注目

専業主婦(主夫)の場合は節税にならないのでNISAのほうがいいのかというと必ずしもそうではありません。

つみたてNISAの非課税期間は20年なので、もし20年を超えて長期投資をする場合は、iDeCoのほうが受け取りの際にトータルの税金が安くなる可能性があります。

iDeCoは、受け取りの際に「分割」で受け取ると「年金扱い」、「一括」で受け取ると「退職金扱い」になるという仕組みがあります。

そして、一括で受け取る場合は「退職所得控除」の制度が適用されます。

退職金と聞くと、フリーランスや専業主婦(主夫)には関係がないと思うかもしれませんが、「iDeCoで貯めたお金をマイ退職金として受け取る」=会社員と同じように「退職所得控除」が適用され、受け取りの際の税金が安くなります。

専業主婦やフリーランスの方でも、税制の優遇を受けつつ自分の退職金を自分で用意することができるのです。

退職金制度のある会社に勤める会社員の場合は、会社から支払われる退職金だけで「退職所得控除」の枠を使い切ってしまうので、iDeCoで運用したお金は一括ではなく分割で年金として受け取ったほうがお得、ということもあります。

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発売たちまち大重版! 5刷6万3千部突破!

NISAとかiDeCoって本当にやらなきゃダメですか?

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「つみたてNISA」や「iDeCo」で、具体的に何をすればいいかわかる!
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老後2000万円問題や、不安定な収入などお金に対する漠然とした不安がある。

この先、貯金だけではダメな気がするけど、かといって何かに投資できるほど、余裕があるわけでもない。

「じゃあどうすればいいの? 」がわかる1冊。

手取りが増やせる節税対策から投資まで税理士として日本最大のYouTubeチャンネルを運営する大河内薫先生に、とにかくやさしくかんたんに教えてもらいました。

攻めない。無理しない。

初心者で、手持ち少なくても始められる!

「未来の自分」を守るための投資とは

「利回りとか金利とか、よくわかりません」
「投資信託や株式ってなに? 」
「証券口座を開くのがむずかしそう」
「NISAとiDeCo、どっちから始めればいい」

といった、投資の基本の話から、

「NISAで増やしたお金が、一生減らない売り方」
「iDeCoは、受け取り方でかかる税金が違う」

など、始めたあとに知っておくと得する情報まで!

さらに

「会社員でも節税できる方法って」
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「保険ってどこまで必要? 」
「怪しいお金の話に騙されない方法」

など、身近なお金の話まで、完全網羅!

誰も教えてくれないけど、この先お金で困らないために知っておくべきことがわかる1冊です。

ネットの声

「基本的なところから親切に解説されていてとてもためになります。所々で著者の高所得者アピールが鼻につくというか、なんというか…w うん、アピールしたかったんだね、という感じです。書いてあることを実践すれば高所得者の仲間入りだよ?ってことかもしれないけど。
漫画自体は読みやすいが、面白くはないです(内容ではなくて、漫画として)。」

「老後2000万円問題や貯金のデメリット、投資、保険について幅広くかつわかりやすくマンガで教えてくれる良書です。お金に関する本を色々と読んできましたが、入門書として一番オススメできる本になっています。特に若い方は早めに目を通しておくのが吉です。実践すれば値段以上の価値は確実に得られます。
周りの知人や会社の新人にも別途プレゼントしたところ、投資のイメージが変わった。iDecoか積立NISAを始めることにした。入ろうとしていた貯蓄型保険を考えることにした。などの反応があり評判がいいです。」

「Voicyで大河内さんのファンになり、毎朝の学ばせていただいています。昨日のあんじゅ先生とのLIVEも出版の裏話が知れて、楽しかったです。子供たちはとっくに成人していますが、これからの日本の未来を担う子供たちへのお金のことを義務教育にするという大河内さんの志、応援します。漫画が教科書になる時代が、あってもいいのに、とも思います。」

 

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