笑点の壊し屋!?三平の後任の桂宮治に期待大

「林家三平の後任」桂宮治に期待される『笑点』の壊し屋ポジション

落語ファン以外の方には無名に近い存在だった桂宮治の名が、寅年の元日を気に全国区に格上げされるベクトルに乗りました。

人気長寿番組『笑点』(日本テレビ系)のレギュラー回答者に決まったからです。

人生が変わるで

あの笑福亭鶴瓶に「人生が変わるで」と祝福されたのです。

まさに笑点レギュラーの“うまみ”を端的に表しています。

「司会の(春風亭)昇太から、日テレの番組に出演して知名度を上げるように命令されましたが、『笑点』に出ること自体が知名度アップを後押しするので心配は無用でしょう」

そう伝えるのはベテラン演芸ライター。

こう続けます。

「いい人選だったと思います。何がいいかというと、宮治が『笑点』の空気を一新する、ひょっとすると”笑点の壊し屋”になってくれるかもしれないからです」

と期待。

そのワケをこう明かすのです。

「宮治は、先輩方にもかわいがられる素直な性格ですが、その一方で、芸の上では先輩方に一切気を使わないという姿勢を貫いている。というのも、31歳で師匠の桂伸治に入門した際、自分の次に上がる出演者のことは考えずに、『きょうの落語会、きょうの寄席の一番になるように』と厳命されました。
それを守って宮治は、自分が出ることで前後の雰囲気をがらりと変えられる華やかな存在として上り詰めることができたのです」(同・演芸ライター)

三平にできなくても宮治にはできる

本来であれば、寄席はトリの師匠につなぐための全体芸という側面も。

“その日その日によって自分のポジションにあった芸をさりげなくやる”という伝統があるのですが、宮治はそれを破壊したのです。

実際に昨年、宮治の後に彼よりずっと先輩格の入船亭扇辰が上がったのですが、その際、扇辰が

「うるさいね、やりにくいね」

と冗談めかして言ったのですが、あれが芸人の本音でしょう。

「それが『笑点』で発揮できれば、他の先輩方を蹴散らす破壊力がある。大喜利の力量は、BS日テレ『笑点特大号』の若い大喜利で研鑽を積んで来たので問題ないでしょう。
『笑点』は、本番前に問題を3問、回答者に提示し、その答えを回答者が誰にも頼らずに自分でこしらえるという寸法。それが林家三平は出来ずに自分から降板を願いでたわけですが、宮治は出来る。丁々発止もお手のもの。引き出しも多い」(前出・演芸ライター)

笑点は入れ替わり時期

若い頃、化粧品のセールスマンをやっていた宮治。

その際、店頭販売で客をつかんだり、笑わせるテクニックを身に着けているうえ、物おじしない。

「残すところは、先輩回答者への気遣いですが、あと5年後にはほとんどが入れ替わっています。そう考えれば宮治に遠慮は無用で、自分のスタイルを変えずに、他の回答者のお株を奪うような破壊的な回答を出して、『笑点』の空気を刺激的にしてくれると期待しています」(スポーツ紙記者)

三平のように埋没することなく、”笑点の壊し屋”としての宮治。

「笑点」の強みであるマンネリズムに宮治という新種が加わることで、番組のさらなるパワーアップが期待できるだろう。

ネットの声

「数名は卒業待ったなしの状態ですよね、年齢もさることながら体調面で。上手に世代交代をできないと番組が終了してしまいますしね。」

「出演者の年齢を見れば、確かに5年後のメンバーは大部分変わっているだろう。一般知名度はないが面白くて将来有望な若手落語家は沢山いるので、幅広い人選を期待したい。」

「高齢化が進みすぎてる番組だからなぁ…。年齢的や体調考えると、木久扇さん限界、円楽さんもかなりしんどそう。好楽さんも声にはりがなくなってきてる。小遊三さんも後期高齢者。宮治さんがうまくはまって一気に世代交代していかないと…」

「三平が新メンバーとして紹介された時、テレビを見ていた家族全員が「こいつかよ?」とって雰囲気になりました。それでも、笑点の中で揉まれれば良くなるはずと思い、放送時間に家にいる時は必ず見ていました。しかし、いつまで経っても良くなる気配すらなく、最後の方は諦めていました。だから宮治さんには期待しすぎちゃうかなぁ。その期待しすぎが良くないのはわかっていますが…。」

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