KAWASAKI カワサキ 250TR トラッカースタイルバイクの金字塔!?

カワサキ250TRは、トラッカースタイルを250ccクラスで楽しめる、街乗りからツーリングまで守備範囲の広い単気筒モデルです。

2002年に国内向けの新モデルとして登場し、細身のタンクとフラットなシートで、シンプルにカスタムを楽しめる土台としても人気が定着しました。

発売当初から「軽くて取り回しが楽」「足つきが良い」といった声が多く、初心者の1台目にも、リターンライダーの気軽な相棒にも選ばれやすいのが特徴です。

一方で、タンク容量が大きくないことや積載性が高くないことは購入前に把握しておきたいポイントです。

2007年モデルでは燃料供給方式がフューエルインジェクションとなり、扱いやすさと環境性能が強化されました。

生産は2013年モデルで終了しているため、現在は中古車が中心で、状態と価格の幅が広いのも250TRらしい状況です。

ウェビックの掲載情報では中古車平均価格が50.7万円、価格帯が27.5〜149.8万円とされており、年式だけでなくカスタム内容や保管状況で差が出やすい傾向です。

この記事では、KAWASAKI 250TRの魅力と注意点を、インプレ目線とスペックの両方からまとめていきます。

どんなバイク?

250TRは、オフロード由来の雰囲気を公道向けに整えたトラッカー系のデザインで、丸目ヘッドライトと細身の車体が印象的です。

車体サイズは最終モデル基準で全長2100mm、全幅870mm、全高1095mmとスリムで、押し引きやUターンが苦手な方でも扱いやすい部類に入ります。

シート高は775mmで、数値だけを見るとやや高めですが、シート形状がフラットで細身なため、足をまっすぐ下ろしやすいのが利点です。

エンジンは空冷4ストローク単気筒249ccで、最高出力19PS、最大トルク18N・mという、扱いやすさ寄りのセッティングです。

高回転で伸ばすタイプというより、常用域でリズムよく走って気持ちいいバイクなので、街中のストップ&ゴーや郊外の流れの良い道が得意です。

2007年モデルからはフューエルインジェクション化され、始動性や日常の扱いやすさが向上し、通勤や買い物のような短距離でもストレスを感じにくくなりました。

前輪19インチと後輪18インチの組み合わせは見た目の雰囲気作りにも効いていて、タイヤ銘柄やブロックパターンを変えるだけでもキャラクターが大きく変わります。

ノーマルのままでも「素朴で格好いい」一方で、カスタムの方向性はスクランブラー寄りにも、カフェ寄りにも振れるので、長く付き合いやすいのも250TRの強みです。

250TRのインプレッション

250TRの乗り味を一言で言うと、「気を張らずに流せる単気筒」で、スロットルを少し開けるだけで車体が素直に前へ出ます。

低速域はドンッと蹴り出すというよりも、トコトコと粘ってくれる印象で、信号の多い街中でも疲れにくいです。

車重は最終モデルで146kgと軽量級で、ハンドルを切り込みやすく、細い路地や駐輪場でも扱いやすいのが実感できます。

一方で、積載性はノーマルだと割り切りが必要で、荷物を載せたい方はキャリアやサイドバッグの導入が前提になります。

燃料タンクは6.6Lなので、ツーリングでは航続距離を意識して、早めの給油を習慣にすると安心です。

速度域が上がると単気筒らしい振動は出やすく、60km/hを超えるあたりからハンドルやシートに振動を感じるという声もあります。

ただ、その振動も含めて「味」として楽しめる方には、エンジンの鼓動感が旅気分を盛り上げてくれるポイントになります。

ブレーキはフロントがシングルディスク、リアがドラムで、効き方は穏やかなので、急制動よりも丁寧なコントロールに向いた印象です。

中古車を選ぶ際は、カスタム量だけでなく、チェーンやスプロケット、タイヤ、ブレーキ、サスペンションの消耗具合まで見ておくと、納車後の出費を抑えやすくなります。

250TRのスペック

ここでは、主に2013年最終モデルのカタログ数値をベースに、購入検討に効く項目をできるだけ細かく並べます。

年式で一部数値が異なることがあるため、気になる中古車がある場合は、車検証や車両の型式、現車の状態と合わせて確認してください。

KAWASAKI 250TR 車体画像

出典:Wikimedia Commons(250tr.jpg)

メーカー KAWASAKI(カワサキ)
車名 250TR
生産期間 2002年〜2013年(2013年モデルで生産終了)
発売日(初期) 2002年2月1日
モデルチェンジ 2007年モデルで燃料供給方式がフューエルインジェクション
型式(最終) JBK-BJ250F
エンジン種類 空冷4ストローク単気筒
総排気量 249cc
ボア×ストローク 66.0mm×73.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 19PS / 7,500rpm
最大トルク 18N・m / 6,000rpm
燃料供給方式 フューエルインジェクション(2007年モデルで採用)
点火方式 CDI(参考:2007年モデル発表値)
始動方式 セルスターター(参考:2007年モデル発表値)
トランスミッション 5速
クラッチ 湿式多板(参考:2007年モデル発表値)
駆動方式 チェーン
一次減速比 3.363
二次減速比 2.533
変速比(1速) 2.636
変速比(2速) 1.789
変速比(3速) 1.400
変速比(4速) 1.167
変速比(5速) 1.043
全長 2100mm
全幅 870mm
全高 1095mm
ホイールベース 1420mm
最低地上高 165mm
シート高 775mm
車両重量 146kg
乾燥重量 134kg
燃料タンク容量 6.6L(リザーブ1.0L)
燃費 41.0km/L(60km/h定地走行)
満タン航続距離 270.6km(参考値)
フレーム形式 セミダブルクレードル(参考:2007年モデル発表値)
フロントサスペンション テレスコピック式(インナーチューブ径41mm、ストローク120mm:参考)
リアサスペンション スイングアーム式(ストローク104mm:参考)
フロントブレーキ シングルディスク(ディスク径240mm:参考)
リアブレーキ ドラム(参考)
フロントタイヤ 90/90-19M/C 52P
リアタイヤ 110/90-18M/C 61P
キャスター 28°(参考:2007年モデル発表値)
トレール 114mm(参考:2007年モデル発表値)
かじ取角 45°(参考:2007年モデル発表値)
最小回転半径 2.4m(参考:2007年モデル発表値)

数値だけを見ると大柄に見えますが、実際はハンドル幅と車体の細さで「取り回しの軽さ」が勝つバイクです。

特にシート高と車重のバランスは良く、信号待ちや渋滞でも足で支えやすいので、街乗り主体の方ほどメリットを感じやすいです。

反対に、タンク容量と積載性はツーリング派が気になりやすいので、航続距離とバッグの工夫をセットで考えておくと失敗が減ります。

みんなのインプレッション

250TRの口コミを見ていると、まず「ルックス」と「気軽さ」を評価する声が目立ちます。

その一方で「荷物が載らない」「パワーは控えめ」「タンクが小さい」といった弱点も、オーナーがはっきり書いているので、用途が合うかどうかの判断材料にしやすいです。

以下は、実際のオーナーコメントから、雰囲気が伝わる短い一節をそのまま抜粋したものです。

『まずは見た目、足つきが良いです』

『気を張らなくても乗れる』

『ビンテージ風でシンプルなルックス!』

『いたって普通』

『荷物乗らない』

『タンクが小さい』

『音(40~50km/h)、ルックス』

『燃費は街乗りでは30〜35 km/L位で、ツーリングは40 km/L超えることもある。』

口コミの通り、250TRは「尖った性能で勝負する」より、「生活に溶け込む相棒感」で支持されるタイプです。

見た目に惚れて乗り始めて、気軽さで手放せなくなるという流れも多いので、迷ったらまずは現車に跨って足つきとポジションを確認してみてください。

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