2040年の日本 野口悠紀雄 (著) 幻冬舎 (2023/1/20) 1,078円

20年後、いまと同じ社会が続いていると無意識に考えていないか。

政府の資料では2040年、国民の年金や医療費などの社会保障負担率は驚くべき数字になる。

現在と同じような医療や年金を受けられると思ったら大間違いだ。

事態改善の鍵を握る、医療や介護におけるテクノロジーの進歩は、どこまで期待できるのか。

60年にわたって日本を観測してきた著者が、日本経済や国力、メタバースやエネルギー問題、EVや核融合・量子コンピュータなど幅広い分野について言及。

未来を正しく理解し、変化に備えられるかどうかで、人生の後半は決まる!

「成長率・未来の日本の地位・医療や介護の問題と進歩・メタバース・自動運転・エネルギー・量子コンピュータ・人材育成といった観点から、2040年の状況を淡々と予測している。
経済学者でありながら、単にその中の専門分野に引きこもることなく、実際に2040年の日本にとって重要そうなテーマを選ぶ視点はさすがと言う他ない。
もちろん野口氏のことであるから、単なる悲観論に終始せず、今後の課題を提示して、論を締めている。」

「野口悠紀雄氏が描く未来はシビアだ。未来の世界では、米国、中国、インドが経済大国になり、日本は順位を落とすのは確実。それでも、一人当たりGDPでは豊かであり続ける。もっとも、豊かであるには「産業構造の転換が必要だ」とは野口氏らしい。」

「最後に「未来は変えられる。修復可能」と強調。ただし、近視眼的に国債発行に頼る政治家&官僚は無責任と批判していく。そこで、まずは大学教育の変革をと提案する。望まれるのは産業構造の転換でありアニマルスピリット。未だ希望は持ちたい。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事