
堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。
背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。
亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。
放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!
米澤穂信『本と鍵の季節』#読了
高校2年の図書委員男子2人が謎解きに挑む6篇。
殺人事件は起きない。ちょっと大人でハードボイルドな2人のやり取りがよい。
青春はいいですね。高校の頃、もっと図書室を利用すればよかったな。 pic.twitter.com/jra8UWccQM— エムパンダ (@e_m_panda) June 14, 2021
「各短編、また一冊を通して、非常に伏線などの情報が整頓された作品。簡潔でわかりやすく少し重々しい文章も、図書委員という設定とマッチしており、とても読んでいて楽しかったです。表示通り、古典部シリーズとは違う、爽やかなほろ苦さです。」
「高二男子図書委員2人の謎解き6編。1編目からほろ苦い結末なので、この2人のシリーズ化は無いかもね。語り手はごく普通の高校生に思えるが、相方の方は語り手から見た情報だけなのでちょっと不穏。どこまで明確にしてどこを曖昧にするかの塩梅が良かった。書下ろし「友よ知るなかれ」のラストからすると二人の関係がどうなるのか続きが読みたい。学園ミステリーならもう少し明るいラノベ系の方が読後感は良いけどね。」
「流石は米澤穂信先生と脱帽。短編に関しては過去作品も素晴らしいものばかりでしたが。全て読み進めて行く中で何が伏線で何が謎なのかが明確になっていき、鳥肌が立つ感覚になります。最終章まで読み終えたあと、きっと読者は米澤穂信に騙され米澤穂信に感嘆する事と思います。古典部シリーズの様にさわやかな青春ミステリーの様相が・・・!!この空気感こそが僕が大好きな米澤作品であるとかってながらに称賛してしまいました。僕の拙い言葉のストックでは決して表現出来ない素晴らしい作品でした。」
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