ウニの巣穴の小宇宙を覗く!
ウニといえば、軍艦巻きにウニ丼……ついそんな美味しいイメージを浮かべてしまいますが、当然のことながらウニにも暮らしがあります。
体中を張り巡らすトゲは手足の役割を果たし、体の下にある口でご飯を食べ、頭のてっぺんから糞を出します。
さらに、鋭い歯で巣を掘るウニもいて、そこには他の生物が暮らしているというのです。
幼い頃から海の生物に親しみ、小学生の自由研究以来ずっと海洋生物の研究を続けて全国各地の海でフィールドワークを積み重ね、
現在は白浜にある京都大学フィールド科学教育研究センターに勤務して日々共生生物を発見・研究する、山守瑠奈さんがウニと共生生物の世界をご案内します。
1章では巣を掘るウニと住み込み共生する生き物についての基本情報をQ&A形式で、2章ではウニの巣穴および周辺、またウニに限らず共生する生物を図鑑形式で紹介します。
3章では山守さんが研究者になるまでの道のり、そして在野の研究者ならではの視点で、海のフィールドワークへ誘います。
海洋生物の多様な生態系を密かに守るウニとそこで暮らす小さな生物たちの姿をじっくりご覧ください。
「たくましくて美しいウニと共生生物図鑑」ゲット?!「メゾン・ド・ウニ」って、語感がかわいくてわくわくしますね。 pic.twitter.com/5P9jF8N7eU
— 海きゅうり (@seacucumcum) October 19, 2021
著者について
1994年生まれ。埼玉県出身。
京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所に所属。
日本学術振興会特別研究員。
幼い頃より瀬戸しまなみの生名島で海洋生物に触れあい、
小学5年生の自由研究で釣りの成果を分析、
中学時代はクラゲにのめりこみ研究者を志す。
高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に進学、
1年次よりクラゲの研究をし数々の大会で受賞する。
京都大学農学部資源生物科学科に進学後もクラゲの研究を続けるが、
その後大学院で京都大学大学院人間・環境学研究科(加藤真研究室)へと進み
ウニとその巣穴の住み込み共生生物を専門とする。
全国各地の干潟や海で日々フィールドワークを行いながら日本生態学会、
日本ベントス学会など数々の学会で発表を重ね、
京都大学農学部、奈良高校など学生への授業も行う。
趣味は研究と研究に関わる創作(イラスト、絵本、写真等)、マラソン。
京都マラソンではフルで3時間41分の記録保持、その他大会での入賞歴多数。
プライベートでは文鳥と40cmのフトアゴヒゲトカゲと共に暮らす。
イラストを担当した、スカラベブックス第二弾『たくましくて美しい ウニと共生生物図鑑』(山守 瑠奈 著 / 創元社)が完成しました。
今回は海辺で暮らす生物の研究に情熱を傾ける若き研究者の山守さんと、ウニとその周辺の生き物たちの多様で美しい魅力が詰まった1冊です。 pic.twitter.com/nyTW3muJEL— Yuichi Shimada (@shimaU_1) November 3, 2021
「鉄腕ダッシュでウニがキャベツを食べるところが面白かったので興味本位で購入しましたが、思ってた以上に面白かったです。
絵と説明で初心者にも分かりやすいのですが、内容が充実しているので詳しく知りたい方にも良いのではと思いました。」「文章も面白かった。
ふりがなもついてるので、中学生くらいでも楽しめそうです。」「ユーモアのある解説で、ウニの世界に引き込まれる。」
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